2019.08.30電子カルテ

電子カルテのクラウド型とオンプレミス型の違いとは?

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医療現場の電子カルテ

開業する場合、およそ8割の医師が電子カルテを導入するという調査データもあり、今や電子カルテは医療機関において必須項目と言っても過言ではありません。

電子カルテを導入する際に、クラウド型にするかオンプレミス型にするかで迷います。

クラウド型とオンプレミス型ともに一長一短があるので、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと把握しておきましょう。

電子カルテとは

電子カルテとは、もともとは紙に記録していた診療情報を電子情報として記録するシステムのことです。

電子情報であるため、その情報は一括で管理していつでも閲覧・編集をすることができます。

今も紙のカルテを使用している医療機関もありますが、現在電子カルテを使うことはとても一般的なものとなっています。

電子カルテには、大きく分けてクラウド型のものとオンプレミス型のものとがあります。

それぞれにメリットやデメリットがありますので、どちらを選べば良いのか比較し、以下の情報を参考にしていただければと思います。

クラウド型とは?

診療所での電子カルテ

クラウド型とはインターネットを利用して、ネット上のサーバーを借りてそこでデータを管理する電子カルテの種別のことです。

基幹システムの保守管理はサーバーを貸してくれている企業が行ってくれます。

なので、基本的にシステムのバージョンアップやデータのバックアップを自動で行ってくれますし、自院とは別の所に保管されているので災害にも強いです。

また、クラウド型は初期費用がかからないものが多く、月額利用料金のみの支払いであれば比較的安価で利用することができます。

しかし、クラウド型は利用できるメニューが決められていることがあるため、電子カルテをカスタマイズすることはできないことがほとんどです。

オンプレミス型とは?

オンプレミス型とは、情報システムの設備を院内で保有する電子カルテの種別のことです。

院内で保管するために、保管に必要なサーバーやプリンタやパソコン、ネットワークシステムやバックアップメディア、無停電電源装置などを自分で購入しなければなりません。

なので、初期費用は高くなるケースがあります。

また、データのバックアップやシステムのバージョンアップなどは、ベンダーから届くDVDを使って自分で作業を行う必要があります。

しかし、オンプレミス型は自由なカスタマイズが可能なので、誰でもできる操作の簡単さを重視したものや薬の組み合わせなども表示できるような機能面を重視したものなど、自身に合った電子カルテをカスタムすることができます。

様々な角度から見るそれぞれのメリットとデメリット

クラウド型の1番のメリットは、初期費用があまり発生しないという点です。

また、システムのバージョンアップやデータのバックアップが自動で行われるので、診療後にそれらの作業を行うために残業する必要はありません。

しかし、大きなデメリットとしてデータや個人情報を外部に管理してもらうことになるので、ウイルスの感染や個人情報が漏えいするリスクがあります。

オンプレミス型の1番のメリットは、自由度です。

何もかも自分で管理することができ院内だけでの運用なので、ウイルス感染の心配や個人情報が漏れる心配は少ないです。

しかし、初期費用がかかることやトラブル時にはカスタマーセンターなどアフターサービスを利用して独自で解決しなければならない可能性が高いというデメリットがあります。

電子カルテシステム導入 比較するポイント!

電子カルテの比較ポイント

実際に、電子カルテを導入する際にはどういった点に注意して導入すればいいのでしょうか?

電子カルテシステムを比較するときに注意したいポイントをご紹介します。

セキュリティ対策

電子カルテは、紙のカルテとは違いカルテ自体を紛失してしまう恐れはありません。

しかし、代わりに、電子データをまとめて大量に漏洩してしまう可能性があるため、その点について注意する必要があります。

セキュリティ対策が十分に取られている電子カルテを選ぶようにすると良いでしょう。

セキュリティ対策の注意点は以下の三つです。

・外部からの不正なアクセスの防止

・減失・既存リスクへのバックアップ対策

・内部による不正の抑制

この三つの点の対策がきちんと取られている電子カルテが望ましいでしょう。

使いやすさ

電子カルテの導入において、使いやすさはとても大切です。

言われると当たり前のようですが、導入前に比較できているかどうかで使いやすさには大きな差が出ます。

たとえば、患者情報をまとめて表示することのできる診察パネルがあれば、日々の診察業務をとても効率的に行うことができます。

他にも、入力画面が見やすいかどうか、レスポンスは早いかなどを確かめて、より使いやすい電子カルテを選びましょう。

また、多機能なカルテには注意しましょう。

多機能であることはいいことですが、多機能な電子カルテの中には、不要な情報が多く表示されてしまい使いにくいものもあります。

日々使うカルテだからこそ、使いやすさは電子カルテを選ぶうえで最も重要な項目の一つだと言えるでしょう。

レセコンとのシステム連携

電子カルテは、単体ではなくレセコン=医事会計システムと連携して使います。

そのため、今現在使っているレセコン=医事会計システムがある場合は、連携できるかどうか事前に確認をする必要があります。

また、電子カルテの中にはレセコンと一体になっているものも数多くあるので、それまで使っていたレセコンのリース期間がきれるなどの場合は一体型を選んでみてもいいでしょう。

それぞれに合った導入を

クラウド型とオンプレミス型の違いを理解し、メリットやデメリットも納得した上で導入するようにしましょう。

また、電子カルテには診療所向けと病院向けがあり、入院機能などの有無に違いがあります。

そちらも、導入する前に確認しておく必要があります。

電子カルテは開業と同時に導入されることも多いです。

開業前は色々と忙しいので電子カルテに十分な時間が割けず、結局導入してから色々な問題が発生することも珍しくありません。

電子カルテは作業効率をよくする基盤となるものなので、自分が納得するまでメーカーや機能を比較・検討し、導入するようにしましょう。

そのため、電子カルテの導入に向けて早めに行動をスタートすることが必要不可欠です。

自身に合ったものを導入することが、電子カルテの導入を成功させるカギとなります。

また、導入する際には、「セキュリティ対策」「使いやすさ」「現在使用中のレセコンとのシステム連携」についても注意して、比較しましょう。

レセコンとのシステム連携については、当然必ず確認しておかなくてはなりませんし、セキュリティ対策についてはとても重要ですので、これらの内容に注意しての比較検討は必ずしておきましょう。

また、セキュリティ項目に比べると、優先度が低いようにも感じますが、使いやすさに関してもとても重要な検討項目です。

日々使うカルテが使いにくいものであれば、電子カルテ導入の目的の一つである、業務の効率化を十分に果たすことができないかもしれません。

また、使う上でストレスを感じてしまうようでは、診療の質の低下、患者サービスの質の低下の原因となり、本末転倒な投資となってしまいかねません。

そうなることのないよう、使いやすさについてもしっかりと比較検討したうえで、電子カルテシステムを導入すると良いでしょう。

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