
いえ、そういうわけでもないです。患者さんは良い場所だから来てくださるわけでもない。 ただ、悪い場所だと来てもらいにくいのも確かです。そうした考えで立地を選ぶと、 自然と駅前になったということですね。実際、電車で来られる患者さんは・・・全体の1割くらいでしょう。 病気の種類にもよりますが、例えば風邪などの急性疾患だと半径500mくらいから歩いて来られるし、 糖尿病なんかの慢性疾患だと半径が10から20km前後の広いエリアから車でお見えになる方も多いですね。
将来、医療の世界もIT化されていくことはわかってますしね。 まあ、レセコンだけで開業しても良かったんだけれども。私はパソコンを使うことが得意ではないので、 今この開業する時に入れなきゃ、電子カルテを使うことは一生無さそうだなと思って。 もう、将来にわたってキーボードとマウス使うことはしなくなると考えたんですね。 だから周りの医師仲間が言いましたよ。『なんで今ごろになって急にパソコン(電子カルテ)なんかやるのか?』って。 『できやせんばい』なんて反対もされました(笑)。
ええ、本当の意味での効果っていうのは、あとからわかってくるんでしょうけれどね。 開業して約半年、実際に使えている以上は、少なくとも失敗したとは思わないです。別に支障はないですよ。 ひょっとしたら、自分が知らない機能が今でもどこかに隠れているのでは?と思う時はありますが(笑)。
いやあ、それが操作性は最初からあまり考えていなかったんですよ。
売りに来られた営業マンとの波長が合ったことも大きいと思います。しつこくなかったですからね。
土足で踏み込んできて、一方的に商品の情報を押し込まれても、こちらはわかりませんから。
だから営業スタンスが良かった、私に合ったというのが一番大きな理由じゃないでしょうか。
そうですね、くすりのデータベースはたいへん便利ですね。 患者さんが伴科受診していることが多いのですが、うちには無い薬で、他院で処方されている時がある。 そんな時、BrainBoxで調べればすぐにわかる。ほら、こうして入力するだけで、 すぐに薬の画像が出ますよね。それも裸錠とヒートの写真も出てくるから、患者さんも確認し易い。 あと、副作用の説明も見ていただけますので、患者さんにはたいへん喜ばれます。 ちゃんと毎月送られてくるメンテナンスCDもインストールしています。CDを入れるだけですから私でも簡単(笑)。
はい、グラフ表示をよく使います。糖尿病の場合は、 グリコヘモグロビンA1cという検査値を指標として重要視しますが、 この値をグラフにプロットしてその推移を注意深く見ています。慢性疾患ですから、 その時点の情報だけでなく推移を見ることが大切です。
BrainBoxを使うと事務系の時間がとても短くなります。 患者さんは医者に診てもらいに来ているわけですから、診察までの時間は待てても、 診察後に薬や会計で待つのは苦痛なんです。BrainBoxが無ければ20から30分掛かるのが、 ほんの1・2分で済む。これは大きなメリットですね。 あと紙カルテよりも個人情報の流出という観点でも電子カルテを入れた方が良いでしょう 。どうしても紙カルテだと机に積んでしまい、他の方の目に触れ易いですから。
どうしても紙カルテにかなわない面もあります。 手書き文字じゃないと伝わらないことがある。例えば、患者さんの特徴や雰囲気を絵で描いてみたり、 自分の文字からその時の体調まで感じ取れる。こうした痒いところまで手が届くような暖かさは、 紙カルテにはかなわない。だから、他の先生への紹介状は手書きで書いています。
それでも電子カルテは計算が早いし、受付がいない時間外の患者さんを診た時も、BrainBoxなら診察から会計まで自分一人で使えるので、その場で清算できて良いですね。
今後はよりヒューマニティ溢れるシステムに、一歩ずつ進化することが求められるようですね。本日はどうもありがとうございました。