MDbank Prime
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MDbank独自のハイレベルな添付文書解釈。 医薬品の適応症には、単独の傷病名だけでなく、様々な疾患や症状が組合せられたり、修飾されたりしているものが多く存在しています。従って、電子化された運用では、複合したこれらの傷病名を個々に登録することになりますが、医薬品データベースとしては、この組合せパターン自体を把握しておかないと、誤ったチェック判定を行ってしまいます。例えば右図のような処方例では、「疼痛」だけを見て適応可と判断してしまうケースがこれに当たります。その点MDbankは、医薬品毎に適応症の組合せパターンをくまなく解釈し、傷病名を複合的に判断することまでも可能にしているのです。 PAT.例)セルシン錠の適応症 脳脊髄疾患に伴う、筋痙れん・疼痛 ※病名コードには、上記組合せでのコードは存在しない。電子カルテ等では、前後個別のコードが登録される。 ②を○と判定するシステムも存在する 適応症 × 高コレステロール血症 高コレステロール血症 糖尿病性高コレステロール血症 本態性高コレステロール血症 家族性高リポ蛋白血症2a型 高LDL血症 高コレステロール血症 相互作用判定 × 疾患・症状の複合化に対応する組合せ処理 従来、明確な標準病名が規定されずに発達してきたのが医療界の現状である以上、必ずしも医薬品の添付文書に記されている適応症と、全国の診療現場で用いられている病名とは一致するとは限りません。これは、医療情報の電子化にあたってクリアすべき、大きな問題だと考えられています。医薬品のデータベースを本当の意味で使えるものにするためには、同義で異なる表現の傷病名をすべてにおいて、広義化解釈(同義語辞書化)することが必要です。この点においてもMDbankは、適応症として存在する全1,981病名に関して、薬剤毎に対応するために一般呼称なども含めた整備対象病名を161,585件にまで拡大し、広義化解釈を行うことで実運用に耐えるデータベースとなっています。 傷病名の多表現化に対応する広義化処理 医薬品の添付文書には多くの副作用や、相互作用の情報が記載されています。相互作用に関しても実に多くの組合せがその理由とともに記されていますが、果たしてそれをすべてカバーするだけで、確かなデータベースと言えるのでしょうか。MDbankでは、添付文書上に表記されている相互作用の組合せだけでなく、その理由・根拠から薬理学・病理学的に推察できる相互作用までも含めてチェックします。右図のように、MAO阻害剤との併用が禁忌とされているメネシット錠は、一般にはイスコチン錠とは併用禁忌とみなされていませんが、MDbankではイスコチン錠が副次的に持つMAO阻害作用を見逃さずチェックすることも可能なのです。医薬品が持つ、その効果を見込んだ主たる薬理作用だけでなく、副次的な作用までも専門家の目で含めることで、深いチェックが行えるわけです。 薬理・病理学的な洞察を加えた追記処理 脳疾患 疼 痛 セルシン錠 傷病名 処方薬 ケース① 打撲傷 疼 痛 セルシン錠 傷病名 処方薬 ケース② 例)メネシット錠100の併用禁忌 MAO阻害剤との併用は禁忌 ※MAO阻害剤との併用禁忌は添付文書に明記。しかし、同様の薬理効果を持つ薬品は存在しない? 処方薬 ケース 例)ローコール錠の適応症 ※ローコール錠の添付文書には、高コレステロール血症と表記されていても、診療現場では様々な呼称が存在。 ②を×と判定するシステムも存在する 適応症 高コレステロール 血症 ローコール錠 傷病名 処方薬 ケース① 高LDL 血症 ローコール錠 傷病名 処方薬 ケース② メネシット錠 100イスコチン錠 1004新世代医薬品総合データベース 新世代医薬品総合データベース 新世代医薬品総合データベース の関連付けと、高度な添付文書解釈に由来。 の関連付けと、高度な添付文書解釈に由来。

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