MDbank Prime
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院内医薬品集の制作手間とコストや、医師の問合せを大幅に削減! 制作した方にしかわからない、院内医薬品集の編集に掛かる時間と手間。もちろん、そのコストも膨大で、どちらの病院でも数百万円/1年もの直接コストを要しています。さらに、そこに投入された薬剤部スタッフの制作時間、つまり人件費を合わせて考えると、毎年想像以上に多額のコストが費やされていることに驚きます。ここで述べた年間に数百万円、或いは一千万円を超えるようなコストも、MDviewを導入することで長期間にわたって大幅な削減が可能になります。しかもデータは毎月更新(DVD)ですから、医薬品集の印刷での更新に比べて10倍以上の頻度で、最新情報を利用することが可能です。さらに、院内全体で見たい時に、見たい所で医薬品添付文書情報を見ることができるので、薬剤部へ問合せる必要性が激減し、スムーズな業務を実現するのです。 4.3.4.3 院内医薬品集が作成され、適宜改定されている  院内医薬品集やこれに順ずるものが作成されており、必要に応じて改定や増補されていなければならない。これらの資料が院内の必要な部署・部門に配布されていることが必要である。これらの医薬品集は必要な薬剤情報を提供するとともに、新規入職者が自院で採用している薬剤を知る上でも必要なものである。  医薬品集の内容は自院の薬剤情報提供システムのレベルや内容により掲載内容を工夫する必要がある。例えば、オーダリングシステムや電子カルテ、院内LANなどの運用で詳細な薬剤情報を随時参照できる場合には、医薬品集の内容は品名、薬効、用法・用量、主たる副作用等の一覧もしくはリスト形式でもよいと判断できる。そのためには医師・看護師等診療現場と協議し、現場の意見も取り入れた項目・内容である必要がある。 (財)日本医療機能評価機構では、デジタルデータでの院内医薬品集の用意を上記内容を準用することで認めています。また、Ver.5.0で謳っていた「冊子として作成されていることが望ましい」との表記はVer.6.0では削除されていますが、その見解は今でも継続しているようです(口頭確認)。MDviewでは、採用薬品の紙出力機能を用いて、バインダー等に綴じた医薬品集としての運用も可能です。差し替え等が簡単に行えるので、製本された医薬品集にはない弾力的な運用が可能です。 ●添付文書情報の閲覧画面 画面左端に表示されるメニューから見たい項目をすぐに表示します。設定により、表示項目を端末毎に任意に設定することも可能です。また、当ソフトの管理者(通常は薬剤部の担当者)が、院内全体に知らせておくべき注意事項などをコメント登録することができます。現在の在庫状況や、後発品の採用情報など任意の内容で、医師などの他スタッフにメッセージとして、医薬品毎に表示させることが可能です。 薬品名、一般名、英名、刻印、薬効分類からの検索が可能です。検索結果表示画面では、採用・非採用区分、後発品の情報、メーカーや薬価の情報が一目で分かります。 ●検索結果一覧画面 病院機能評価Ver.6.0内容(関連部分の抜粋) 添付文書情報からこんなにも便利な情報をご提供します! ●相互作用のチェック閲覧画面 複数の任意の医薬品を指定するだけで、当該医薬品間の相互作用の有無をチェックすることができます。医薬品の指定は、採用・非採用の別を問いませんので、持参薬のチェックにも対応します。 左掲の画面から識別メニューを選ぶと当該薬品の画像情報を見ることができます。用意されている画像は、ヒート画像、1錠ヒート画像、裸錠画像、イメージイラスト(刻印入)の4種。 しかも、形状などが変更になった薬品は過去の画像も表示します。これで、医薬品の鑑別が、どこでも行えるのです。 ●医薬品画像情報の閲覧画面 4.3.4.4 関連部署へ薬剤に関する情報提供が行われている  薬剤部門に求められる薬剤情報には新規採用薬に関する詳細な情報の他に院内外で発生した重要な副作用情報の迅速な提供がある。また副作用についてメーカーからの情報収集だけでなく、自院で発生した薬剤による副作用情報の一元的収集・ 管理体制も必要であり、必要に応じて行政に報告をしなければならない。  副作用の健康被害者に対しては、原因薬やその被害状況に応じて、関連部署と協力し、被害者やその家族へ副作用被害救済制度について情報提供などを行うことが望ましい。  さらに、予測される副作用などの情報の事前提供、処方医への注意喚起なども重要である。このためには薬剤部門に情報担当者がおり、内外の薬剤情報を収集・分析し、管理・提供する体制が求められる。  このほか特定の薬剤では薬物濃度の測定結果の解析を行い、有効な用量設定など適切な処方への支援業務も重要な業務といえる。  なお、診療報酬算定上定められた薬物濃度測定が必要な薬剤としてはジギタリス製剤、テオフィリン製剤、不整脈剤、抗てんかん剤、サリチル酸系製剤、メソトレキセート、シクロスポリン、リチウム製剤、タクロリムス水和剤、アミノ配糖体抗生物質等特定の抗生物質等々がある。 評価・判定の考え方 評価・判定の考え方 6

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