電子カルテの導入に必要な診療所での準備について
電子カルテを診療所で導入する際にはどのような準備が必要なのでしょうか?
電子カルテは導入すればそれで終わりというわけではありません。
診療所に導入する際に、事前にしなければならない準備、導入の際に院内で準備しておきたい体制や場所について、導入にあたって考えておかなければならないこと、準備しなければならないことについて、本記事で説明してまいります。
既設ネットワークの資料
電子カルテの導入にあたってはネットワークを見直さなければなりません。
ですから、既設のネットワークに関して分かる資料の準備をしておくようにしましょう。
また、この際にどのようなIPアドレスを使用しているかについても合わせてまとめておきましょう。
電子カルテ導入への体制
電子カルテの導入にあたっての準備としては、要望を出すプロセスが非常に重要になります。
病院の導入時によくある委員会設置といったプロセスはなく、ご自身の意向がそのまま反映されますので、だからこそ事前に要望を洗いだす必要があります。
決して安価な買い物ではありませんので、今後5年~10年使用していくことを考慮し、ご自身の使い方、必要な機能、システムの拡張性、スタッフの要望等すべてを加味しながら決めていく必要があります。
それら「自分たちが求めているもの、必要としているもの」と各メーカーが提供する「機能・使い勝手」がどの程度マッチしているかを比較し、それに加えて、費用・メンテナンスなど総合的に判断し、一番合った製品を選ぶことがご自身にとって納得感のある決定になるといえるでしょう。
ですので、事前にご自身の要望を洗い出す行為は非常に重要といえます。
電子カルテを導入するのに必要な場所
次の準備として導入するにあたっては、サーバールームや専用PCの設置場所などを確保する必要があります。
この際にどのような場所が必要となるかはケースによって異なるため、導入が決まれば担当者と打合せをしてきちんと確認しておくようにしましょう。
電子カルテ 現在は運用の時代
電子カルテはただ導入すればうまくいくわけではありません。
導入後の運用の重要性は多くの方にとって周知の事実です。
診療所で導入するにあたっては、事前に密な打合せを行うようにすることがポイントになります。
一体どのような課題の解決をしたいのか、一体どのような効果を得たいのかなどをきちんと決めてそのための必要機能やその機能の活用法などについて、打ち合わせがしっかりとなされていればいるほど導入効果が高まります。
せっかく導入するからには導入後の運用についてきちんと話し合ったうえでの導入をするようにした方が良いでしょう。
おわりに
診療所で電子カルテを導入する際に考えておきたいことについてご案内いたしました。
電子カルテの導入と一口に言っても簡単に導入するだけで終わりというわけではないです。
せっかく導入するのであればその導入にあたって期待している効果や改善したい課題があることでしょう。
電子カルテ導入の際には、そういったことを意識しておくようにしましょう。

株式会社ユヤマ

最新記事 by 株式会社ユヤマ (全て見る)
- 業務負担を5.6時間削減!?「今日の治療薬WEB」と連携可能な電子カルテ「BrainBox」シリーズ - 2025年5月1日
- 電子処方箋の仕組みや導入によるクリニック・薬局・患者のメリットとは? - 2025年4月25日
- 医療AIはここまで進化!最新の活用事例をチェック! - 2025年4月15日