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医療法人社団上桜会ゆうメンタル・スキンクリニックグループ様(東京都)
応対者:安田 雄一郎様、赤澤様東京都台東区/心療内科・精神科
複数施設の膨大なデータの管理がしやすくなりました
関東と関西で複数のクリニックを運営されている医療法人社団上桜会ゆうメンタル・スキンクリニックグループ様は、患者様にとって身近なクリニックを目指しておられ、2024年5月に開院の神戸三宮院に続き、10月には京都院を新規開院されます。今回は同グループの理事長 安田 雄一郎様とマネージャー 赤澤様に、BrainBox導入の経緯や使い勝手などについて伺いました。
まずは医療法人社団上桜会グループ様の概要についてお聞かせ願えますか。
当グループは2008年、私が東京・上野で心療内科・精神科の「ゆうメンタルクリニック」を開業したことから始まりました。現在は「ゆうメンタルクリニック」を11院、美容皮膚科・皮膚科の「ゆうスキンクリニック」を4院運営し、復職支援を行う「ゆうリワークセンター」はゆうメンタルクリニックのうち3院で稼働しています。
メンタルクリニックは、1院につき6〜7診体制で診察にあたっている施設もあり、精神科の医師だけでも、スポットを含めると200〜300人が在籍しています。
1院あたり1日に何人くらいの患者様が来院されるのでしょうか。
少ない日は40〜50人程度ですが、400〜500人という日もあり、特に土曜日や大型連休後は患者様が多くなります。大勢の患者様が来院されましても、できるだけスムーズな診察を心がけており、例えば400人の患者様に対しては、医師7〜8人で診ることもあります。
数多くの患者様をスムーズに診察するには、電子カルテの性能も重要になってくるのではありませんか?
そうですね。以前使っていた他社の電子カルテは、動作が止まってしまうことがあり、とても困っていました。1人の医師が単独で使用することを前提としたシステムだったので、医師の増員に伴って台数を増やすうちに、システムに無理が生じたのでしょう。トラブルが起こる度にデータの復旧や最適化など、いろいろ手数を踏まなければいけなくて大変でした。
現在は8施設でYUYAMA製のBrainBoxVⅢ・Ⅳを導入していますが、動作が止まることもなく、安心して使用できています。特に患者様の多い埼玉・大宮院でも、導入後はよりスピーディーに診察できるようになりました。
どのようなきっかけで当社の製品をお知りになったのでしょうか? また、当社の電子カルテを選ばれた決め手について教えてください。
電子カルテを取り扱うメーカーについてネット検索している中で、YUYAMAのことを知りました。さまざまな会社の製品を比較検討し、一番当院の診療スタイル・運用に合っていると感じたことがBrainBoxを選んだ決め手です。導入に際し、電子カルテの大規模な入れ替え作業もあったのですが、YUYAMAのサポートのおかげでスムーズに進み助かりました。
導入後、実際に当社の電子カルテを使われてみていかがでしょうか?
旧電子カルテは、動作不良によりデータが飛んでしまう恐れがあり、セキュリティ面に不安を抱えていました。新システムを導入する上で、セキュリティ強化は優先事項の一つだったので、対策がしっかりしているYUYAMA製に替えて良かったと思っています。
便宜上、他社のシステムと掛け合わせて使用していますが、連携が非常にスムーズだとスタッフから好評です。新しいシステムを入れると、トラブルが起こるかも、と不安になるスタッフもいるのですが、YUYAMAは非常にサポートが手厚いので、安心感があります。
電子カルテをメインでご使用いただく診療秘書の方々は、当社の電子カルテの使用感や機能について、率直にどのような感想をお持ちでしょうか?
診療秘書に聞いたところ、「旧電子カルテでは、医師の診断名を全部覚えなければならず、所見も手入力していたが、YUYAMA製の電子カルテは、ボタンを押せば病名入力と所見入力が自動で一気にできるのでありがたい」「よく処方する医薬品を一括登録できる機能は便利で、ボタン1つで簡単にカルテ入力できるようになった」と喜んでいました。
受付会計事務の方々は、システムが入れ替わったことにどのような感想をお持ちでしょうか?
よく使うものを、画面上にショートカットキーのボタンとして作成することが可能で、直感的で簡単に操作できるため、受付から診察へ送る時間が半分ほどに短縮できたそうです。また、「ボタンが整理整頓されているので手順が簡単で、自立支援の書き換えなど、手間のかかる作業にも集中できるので効率がいい」「YUYAMA製の電子カルテは患者様のステータスがわかりやすく、診察終了後に速やかな会計や処方箋のお渡しが可能になった」という声もありました。
BrainBoxVⅢ・Ⅳに標準搭載している医薬品データベース「MDbank」について、実際に使用された感想をお聞かせください。
これまでは紙の辞書やパソコンの辞書ソフトを使っていたので、定期的に自分たちでアップデートする必要がありました。一方「MDbank」は月1回自動でアップデートされるので、スタッフらは、手間もかからずスムーズに使うことができて便利だと話していました。
今後、BrainBoxVⅢ・Ⅳに望まれることはありますか?
カルテをデータ分析し、それに基づいて新たに文書作成や書類作成できる機能があると、今後さらにスタッフの作業時間の削減や、よりスムーズな運営につながると思います。また、毎月複数施設のレセプト業務を行っている担当者は、「算定項目の抽出基準が、レセプト基準ではなく算定日基準で検索できるようになると、さらに業務の効率化につながるので嬉しい」と要望していました。
「つらい時、すぐに。」を理念に掲げておられます。この言葉に込められた安田理事長の想い、また今後の展望についてお聞かせください。
創業時は心療内科のニーズが高まっている時期で、増え続ける患者様に対して医師の診察が追いつかず、初診まで1、2ヵ月待たなければいけないクリニックが大半でした。こうした状況を憂い、「つらい時、すぐに。」を理念に掲げて、今日、明日にでも受診できるクリニックとして「ゆうメンタルクリニック」を設立しました。
今後もこの理念のもと、さまざまな地域にクリニックを拡大し、「今日、つらい」という患者様の気持ちを少しでも和らげる診療に注力したいです。そして、カウンセリングなど広い意味で人の心を安らかにできる事業にも取り組みたいと考えています。また、当グループの活動や思いに賛同し、共に働いてくださる医師やスタッフとの出会いも期待したいですね。
お忙しい中、本日はありがとうございました。
Clinic Profile
医療法人社団上桜会ゆうメンタル・スキンクリニックグループ様では、すべてのクリニックが最寄り駅から徒歩3分以内のエリアに位置し、患者様にとって通いやすい立地であることを非常に重視しておられます。ここにも「つらい時、すぐに。」という患者様ファーストの理念が貫かれていると感じました。
タイトなスケジュールの中で取材に応じてくださった安田様は、終始柔らかな語り口でにこやかにお話しいただき、こちらも自然とリラックスできる取材となりました。
2024年10月時点の情報です。