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電子カルテ
ドクターリポート
03

まめネット上ですぐに検査予約できるのが
非常に良い。患者さんと向き合える時間が増えた。

応対者:泉胃腸科医院(島根県)泉 明夫先生

泉胃腸科医院を経営される一方、一般社団法人 松江市医師会の会長を務められ、しまね医療情報ネットワーク(愛称:まめネット、以下まめネット)の普及推進の中心的存在として活動されている泉 明夫先生。

今回、当時(2006年)では珍しい電子カルテBrainBoxの導入を決断された決め手はなにか、まめネット連携時のBrainBoxの使い勝手も含め詳しくお伺いしました。

当社BrainBoxVⅢを導入して頂く際に、最終的な決め手となった点についてお聞かせ願えないでしょうか。
タッチペンが一番の決め手でした。2006年(平成18年)頃だと思いますが、当時BrainBoxVⅢと他社の電子カルテ、どちらにするか悩んでいました。最終的には、当時としては珍しかったタッチペンがついているBrainBoxVⅢの導入を決めました。
ありがとうございます。タッチペンのどの部分をご評価頂けたのでしょうか。
一番は絵で説明が出来る所です。言葉で説明しても中々伝わりにくい場面や耳が聞こえにくい方もいらっしゃる中で、簡単に絵で説明できる点が導入の大きな決め手となりました。実際に絵で説明するとわかりやすいので、より理解をして頂けるように感じます。以前はメモ用紙に書いて患者さんに説明していましたが、今はタッチペンがあるのですぐに絵を描きながら患者さんに説明出来るので助かっています。
タッチペンを使いながら説明して下さる泉先生。
タッチペンを使いながら説明して下さる泉先生。
患者さんにわかりやすいよう絵で説明ができる点を評価されたということですね。タッチペンの使い勝手はいかがでしょうか。
実際にはタッチペン、キーボード両方を使用しており、併用しながらうまく使えているので、診察時に助かっています。簡単な処方時にはD&D(ドラッグ&ドロップ)も良く使用しており使いやすいと思います。私はキーボードを打ち込んでいる時どうしても画面を見てしまう時間が増えてしまいます。ですがタッチペンを使いながらですと画面を見る時間が短くなり、患者さんと対話する時間、向き合える時間が増えるので、その点がタッチペンの大きなメリットだと感じています。
タッチペンならではの強みと言えますね。近隣の他の先生方に当社BrainBoxVⅢをお勧めして頂いたとお伺いしました。ご紹介頂いた理由をお聞かせ願えないでしょうか。
実際に使ってみて使いやすさを感じていたので、何人かの先生に「説明しやすいし、毎回書かなくてもワンクリックでスムーズに画面の移動ができるので、忙しい時でも使いやすいよ」とお勧めした記憶はあります。理由にはならないかも知れませんが、当時(2006年頃)、医師会の中では電子カルテ自体が非常に珍しく、そんな中自他共に認めるIT音痴の私がユヤマ製のBrainBoxVⅢを導入したというのは周囲の先生方にインパクトがあったのかなと今では思います。その当時私も医師会の中で若手から中堅になりつつあり、中堅の旗頭という訳ではないですが、私自身注目されやすい立場だったのも関係があるかも知れません。
噂ベースの話ですが、後で聞いた話だと「あの泉先生が導入している電子カルテがある。使いやすいに違いない」といった声が先生方に広がったことが、近隣の施設にBrainBoxVⅢが導入されていった最大の要因だと思います。(笑)
先生の影響力が垣間見られるエピソードだと思います。さて、先生はまめネットの普及推進の中心的存在とお伺いしております。地域医療ネットワーク連携時に当社BrainBoxVⅢをご活用頂いておりますが、使い勝手はいかがでしょうか。
総合病院での検査データやCTやMRIのコメントがまめネット上に掲載されているので読み取ることが出来ますし、総合病院が実施された検査内容も同様に読み取れるので、使いやすいと思います。
また、まめネットを使用していて感じる最大のメリットは、検査予約がすぐに出来る所です。空き状況を確認しその場で予約できるのが非常に良いと思います。
というのも、今までは土曜日が休みの病院も多い中で患者さんが土曜日に来られた時は、週明けに病院の空き状況を電話で確認した上で予約していましたが、まめネットがあれば患者さんの状況のみを聞いてその場で予約ができるので、無駄がないですし患者さんにとっても大きなメリットだと思っています。
こちらから働きかけはしていますが、受診予約が可能なのは一部の病院のみと限定されていたり、基礎データの情報をまめネットへスムーズに反映させる為に連動の調整を現時点で御願いしている部分もあります。その意味ではまだ発展途上の側面もありますので、今後に期待していきたいと思っています。
BrainBoxVⅢは地域医療ネットワークにも対応しています。
BrainBoxVⅢは地域医療ネットワークにも対応しています。
連動することによって患者さんのメリットが増えたということですね。心電計、レントゲン、画像ファイリングシステム等、様々な機器と当社BrainBoxVⅢを連携されていますが、利便性が向上したと感じる場面は御座いますか。
紙カルテで運用していた時代と比較すると、情報が共有され即座に取り出せるのはありがたいです。データが一元管理されるので、非常に楽だと思います。
過去は画像を取り込んだりしていましたが、連携することによって看護師さんや事務さんの手間がほぼ無くなったので、その点で利便性の向上に繋がっていると感じます。
レントゲン室/大腸検査室。1台の端末を設置。
レントゲン室/大腸検査室。1台の端末を設置。
レントゲン室/大腸検査室。1台の端末を設置。
レントゲン室/大腸検査室。1台の端末を設置。
様々な機器との連携が可能なBrainBoxVⅢならではの強みですね。スタッフの方々も当社BrainBoxVⅢを使用頂いているとお伺いしました。評判はいかがでしょうか。
2006年からBrainBoxVⅢをずっと使用しており、他社製品を使ったことがないので、他社との比較も難しいのですが、実際に使いやすいという声はスタッフから頂いています。操作に慣れている部分もあるとは思います。
ありがとうございます。当社BrainBoxVⅢに標準搭載されている医薬品データベース「MDbank」について、実際に使用され、どのような感想をお持ちでしょうか。
処方をオーダーした時に、該当薬品が適用外であったり、常用量を逸脱した際に自動的に注意喚起がされるので助かっています。入力ミス等で大きく逸脱した値への注意喚起は勿論必要だと思いますが、少量の常用量でも逸脱すると注意喚起が出る場面があります。例えば、常用量3.9gの少量の胃薬と他の薬剤を合剤(一包化)する際、ぴったり3.9gにしないと注意喚起が出てくるので、戸惑う部分はあります。ですが、保険請求で査定(返戻や減点)されない為の機能という点では理解できますし、メリットもあると思っています。もちろん、普段使用している時は非常に助かっています。
貴重なご意見ありがとうございます。最後に先生のポリシーについてお聞かせください。
患者さんにわかりやすい、納得して頂ける医療を目指しています。
患者さんは専門家ではありませんので、どのように表現すれば極力心配を与えないか、わかりやすく理解して頂けるかという事は常に考えています。ポリシーとは違いますが、私は胃腸/大腸がんの早期発見やピロリ菌に関する診療/除菌、がん予防等をライフワークとしています。最近ではすい臓がんの早期発見を目指し、松江医師会全体を巻き込んで松江膵がんプロジェクトを立ち上げたりしています。個人的に看取りを含めた終末医療にも興味があり、先日アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning :ACP)という協議会を発足しました。 ※患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく、意思決定能力が低下する場合に備えて、あらかじめ、終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定をする人を決めておくプロセス

お忙しい中、本日はありがとうございました。

内視鏡室。1台の端末を設置。
内視鏡室。1台の端末を設置。
プロフィール
Clinic Profile
泉胃腸科医院様は「水の都」とも呼ばれる島根県松江市に位置し、美しい夕陽で有名な宍道湖(しんじこ)のほとりで経営されています。内視鏡検査の第一人者であられる泉先生ですが、患者さんと同じ目線に立ちながらわかりやすい診察を心掛けているという言葉にもあるように、当日は身振り手振りを交えながら丁寧に説明して頂き、先生の「患者さんを常に思う」という考え方、ポリシーが随所に感じられる取材となりました。
病児保育室
外観
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