2020.07.16電子カルテ

電子カルテとレセコンについて 連携するメリットもご紹介

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連携するメリット

「電子カルテ」や「レセコン(レセプトコンピュータ)」は医療機関におけるさまざまな業務を助ける強い味方です。

それぞれがどのような役割を果たし、また連携することでどのようなメリットをもたらすかご存じでしょうか。

今回の記事では、電子カルテとレセコンそれぞれの特徴と連携について詳しく解説します。

電子カルテの特徴

電子カルテは、診察内容や診断結果、処方薬など診療に必要なあらゆる情報を電子化したものです。

従来は医師が手書きで診療の経過を記入していましたが、ここ20年ほどで電子化したシステムに置き換えられてきました。

電子カルテには、「真正性」・「見読性」・「保存性」の確保が求められます。

・真正性:記録された情報の責任の所在が明らかであること。

故意または過失による虚偽入力や書き換え、消去及び混合が防止されていること。

・見読性:肉眼で見読可能な状態であること。

・保存性:法令等で定められた期間真正性と見読性を保つこと。

電子カルテを使用する場合は、これらの原則をしっかり理解しておく必要があります。

また、電子カルテは医療現場に次のようなメリットをもたらします。

・データの閲覧や検索が迅速に行える

・カルテの管理がしやすい、保管場所が不要になる

・情報伝達が容易になる

このようなメリットは、診療業務を効率化させるだけでなく、医療の安全性を高めてくれるでしょう。

レセコンの特徴

レセコンの特徴

レセプトコンピュータ、通称「レセコン」は、主に診療報酬請求書・明細書を作成するソフトウェアを指します。現在ではほぼ100%のの医療機関がレセコンを使用しています。

レセコンの登場以前は、カルテ同様手書きでレセプトを作成し、審査支払機関に提出していました。

審査支払機関に提出したレセプトに不備があった場合、返戻や減点などの措置が取られます。

修正して再提出するなどの手間がかかっていた作業が、レセコンにより正確・迅速に行えるようになったのです。

レセコンで行える作業は以下のとおり多岐にわたります。

会計業務はもちろん、患者の受付や保険証の確認など、医療事務の煩雑さを大幅に軽減します。

・保険請求に必要な診療報酬請求書・明細書の作成

・窓口会計の計算

・処方箋の発行

・領収書発行

・診療明細書発行

なお、レセコンは以下の2種類に大別できます。

・民間企業のレセコン

・日本医師会が提供する日医標準レセプトソフト(ORCA)

前者は電子カルテと一体になっているものが多いです。

一方、ORCAは日本医師会が開発したもので、現在33種類以上ある電子カルテシステムと連携して利用されています。

電子カルテとレセコンの連携について

電子カルテの連携

電子カルテもレセコンも、医療現場の業務の効率化を目指すなら導入は必須です。

また電子カルテとレセコンが導入されているのであれば、それらの連携は必須です。

レセプトを作成する際診療情報が必要となりますが、電子カルテとレセプトが連携していれば、わざわざ入力する必要がなくなります。

受付から診療、会計業務に至るまで情報が一元化され、効率が飛躍的に高まります。

それだけでなく、人為的ミスも減らせるでしょう。

人の手で行う作業が減るためです。

また、新薬の登場、診療報酬改定などがあった場合に設定の変更が1度で済むといったメリットがあります。

おわりに

診療情報を管理・保存する電子カルテと、レセプトを作成するレセコン。

どちらも医療現場の効率を高めてくれる心強い存在です。

日々の業務はもちろん、メンテナンスなどの作業でも二度手間がなくなります。

医療現場においてもっとも重要な仕事は、患者の診察です。

患者の待ち時間、煩雑な事務作業にかける時間を減らすためにも、連携は必須です。

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