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ユーザーリポートUser's Report

11ひかり薬局本店様

UC(ユニバーサルカセット)+タブサイト(一包化錠剤鑑査支援装置)

UC(ユニバーサルカセット)+タブサイト(一包化錠剤鑑査支援装置)

UC(ユニバーサルカセット)+タブサイト(一包化錠剤鑑査支援装置)

応対者
有限会社ひかり薬局取締役 神山 綾香 先生
取材者
株式会社ユヤマ営業企画部 部長 森 和明

小田原の地にしっかりと根を下ろして地域に支持されている薬局の「ひかり薬局本店」様。今回は日本在宅薬学会の在宅療養支援認定薬剤師(P03-0027)でもいらっしゃる取締役の神山綾香先生が、在宅患者さんへの薬物医療に対して薬剤師がどう貢献出来るか?を追求する中でたどり着いた調剤機器について伺いました。それは、セットする錠剤種を選ばないユニバーサルカセット+タブサイトという組み合わせだったのです。その理由とは!

有限会社ひかり薬局取締役 神山 綾香 先生

(森)はじめに、ひかり薬局本店様の概要についてお教え願えますか?

(神山先生)耳鼻科と小児科、2軒のクリニックに挟まれた立地の薬局です。主に2軒であわせて処方箋の90%くらいの比率になりますが、応需枚数としては普段でおよそ1日100枚強、冬場の多い時で180枚くらいになる時もあります。これを通常時ですと3~5名の薬剤師で対応しています。あと、特徴としては、外来で主に受けているのが耳鼻科と小児科なので、散剤と水剤の両方が多い構成になっていると思います。

幹線道路に面した店舗立地

(森)先生は日本在宅薬学会の在宅療養認定薬剤師としての活動も活発でいらっしゃいます。

(神山先生)ありがとうございます。いま、在宅の患者さんとしては、個人在宅が5名、施設在宅が特養で70名と有料老人ホームで10名、あわせて85名ほどの方を、基本的に私一人で担当させていただいています。薬局全体に占める在宅系の業務割合は10%位というところでしょうか。まだこれから増える見込みですよ。

神山先生(右)と森(左)

(森)それは期待大ですね!特に在宅患者さんの調剤には、錠剤の形状やサイズを問わないユニバーサルカセット(以下、UC)が活躍しているとか。

(神山先生)はい、元々錠剤の一包化は散剤の分包機(シャルティ=ユヤマ)で毎週20名分を半日以上かけて手撒きしていました。この後ろに錠剤カセットのユニットを後付けするかを考えていたのですが、カセットが60個(当時)だと一包化する錠剤が100種はあるので、溢れた40種は薬剤師が手撒きしなきゃいけない。これでは意味がないなと。そう思っていたところに、ちょうどUCが発売されるって営業の方から聞いたのです。在宅の患者さんのほとんどは慢性疾患のお薬が出ていますが、処方医の先生も新しい薬が出たらよく使いたがられるので、結構、薬も変わるのでカセットを変えなきゃ対応出来ない。こうした状況にUCはまさに渡りに舟だったのです。

➡︎
手撒きの作業をほぼ無くしたUC

(森)タイミングも大切ですね!ところでUCは5個ですが一度に何個位使うものでしょうか?

(神山先生)だいたいは1〜3個くらいじゃないでしょうか。多い処方だと5個全部使ってしまいます。たまに超えるものもありますが。錠剤一包化の患者さんは大半が施設系中心に在宅患者さんなので、自ずと錠剤の品目種も多くなりがちです。UC以外の固定カセット45個もすべて錠剤で塞がっていますので、本当にUC付のシャルティをフルに活用しています。

(森)UCを導入されて錠剤の手撒きはどの程度減りましたか?またご感想をお願いします。

(神山先生)もう手撒きはほぼ無いですね。あるとしたら半錠くらいですね。施設在宅患者さんで言うと一度におよそ20名分の中で1回あるかどうかです。UCを導入しての感想は、とにかく「間違いがない」こと。そして「安心感」ですよね。バーコードを使ってじゃないとUCは取り出せないので、誰がやっても間違いようがないですから。

(森)UCをフル活用下さっているところに、一包化薬鑑査支援装置タブサイトも導入されました。

(神山先生)そうです。必然的にタブサイトに掛けている処方の多くは在宅系の患者さん分となります。これらの一包化錠剤は基本的には定期処方としてあらかじめ前週に作っておけるのですが、鑑査をするのは結構たいへんだし神経をすり減らします。一度に20名分と先ほどお話ししましたが、鑑査するだけで3時間程度はゆうに掛かります。今では事前にオペレーターさん(非薬剤師)がタブサイトに掛けておいてくれるわけで、格段に作業的にも精神的にもラクになりましたよ。

UCのおかげで個数モードで運用するタブサイト

(森)ラクになったとおっしゃった一番のポイントは?

(神山先生)UCとのコラボですね。UCを使うようになってバーコードで照合した正しい錠剤しか分包されないので、錠剤種の間違いは無くなりました。なので、タブサイトは「個数(鑑査)モード」で運用しているのです。事前に錠剤の銘柄がUCで検証されているというのは、本当に大きいんですよね!

熱心に語ってくださる
神山先生

(森)なるほど。UC+タブサイトは一包化の多い薬局さんには大きな武器になりそうですね。

(神山先生)はい。そういう意味では画像もですね。在宅系の患者さんの多くは4週間の処方が出るので、眠前を含めた分4だと一度に112包もが分包されます。これを一から112包全て同じように格闘するのに比べて、タブサイトで予めアラートが出た包の画像分を重点的にチェックする方が確実で安心です。私一人で85名の在宅患者さんを担当していると話しましたが、うちの優秀なオペレータさんとUC,そしてタブサイトが無いと、なかなかこれは実現出来るものではないと思います(笑)。

神山先生、今日はどうもありがとうございました!

ひかり薬局本店様 はこんなところ

お城をすぐ近くにひかえて観光色も豊かな小田原駅から、海に向かって伸びる幹線道路沿いに徒歩で15分ほど進んだ自然と街が程よく調和した場所にある薬局さんです。取材を引き受けてくださった神山綾香先生(かみやま あやか=取締役)は、小田原薬剤師会の理事も務められており、地域医療に薬剤師のお立場で積極的に関与されています。施設在宅の患者さんについても、処方医や他の医療スタッフとの連携も厚く、一施設内をフロアごとに週を変えてラウンドする往診同行も毎週行ったうえで、非往診フロアの患者さんもリアルにチェック。看護師からのヒアリングも欠かさず情報を収集、処方内容から何を注意して見ておいて欲しいかも打診されているそうです。そんな努力が処方医へのキメの細かい処方提案に繋がっている。それでいて小児患者さんも多い耳鼻科・小児科の外来対応も、調剤ロボットを使いこなしつつバランスよくこなしておられる薬局さんです。