2026.03.11電子カルテ

ユヤマのWebカルテ「BrainBox Mobile Client(BMC)」とは?機能や特徴を徹底解説

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BrainBox Mobile Client

医療現場におけるICT活用が進む今、場所や端末に縛られずにカルテ情報を確認・入力したいというニーズは、かつてないほど高まっています。特に、これから開業される先生方にとって、院内の動線設計やスタッフとの情報連携はスムーズなクリニック運営の要といえるでしょう。

本記事では、Webブラウザ上で動作するWebカルテアプリケーション「BrainBox Mobile Client(BMC)」について、その特徴や機能、電子カルテ「BrainBox」シリーズとの連携、導入によって実現できる診療スタイルなどを詳しく解説します。

Webカルテアプリケーション「BMC」の特徴

「BMC」の特徴

BrainBox Mobile Client(以下、BMC)は、さまざまなWebブラウザ上で動作する新しいタイプのカルテアプリケーションです。院内ネットワークに接続された端末であれば、ブラウザを開いてログインするだけで電子カルテにアクセスできます。診察室のデスクトップPCだけでなく、処置室のタブレットやリハビリ室のノートPCなどにおいても電子カルテの閲覧・入力が可能になります。

BMCの主な特徴を、6点ご紹介します。

Webブラウザで動作し、専用アプリはインストール不要

BMCの使用にあたっては、原則として専用アプリケーションのインストールが不要です(クラウド型電子カルテBrainBox CloudⅡの場合は、統合型エンドポイントセキュリティソフトウェアであるFortiClientおよびFortiClientに対応したOSが必要)。

指定のURLにアクセスし、ログインするだけで利用できます。院内のWi-Fi環境さえ整っていれば、先生方が個人で所有あるいはクリニックですでに使用中のタブレットやスマートフォン(持ち込み端末)を活用して、セキュアに運用することも可能です。

マルチプラットフォーム対応

BMCは、Windows、iPad、Androidといった主要なOSに対応しています。例えば、診察室では画面の広いWindows PCで詳細な入力を行い、訪問診療や回診の際には持ち運びやすいiPadで閲覧や簡易入力を行うといった使い分けも可能です。OSの壁を越えて利用できるため、機材選定の自由度が大幅に向上します。

シンプルで使いやすいユーザーインターフェース

BMCは、タッチ操作を前提としたWebアプリケーションならではの、直感的でシンプルなインターフェースを採用しています。複雑なメニュー階層を排除し、見たい情報や入力したい項目へすぐにたどり着ける設計となっています。

BrainBoxシリーズとの完全なデータ互換性

BMCは、当社が提供する無床診療所様向け電子カルテシステム「BrainBox」シリーズと完全なデータ互換性を持っています。メインの電子カルテ端末で入力した情報やオーダー内容は、BMC側にもリアルタイムで反映されます。逆に、BMCから入力したバイタル情報や所見も即座にメインの電子カルテ上に同期されるため、タイムラグのない情報共有が実現します。

カルテ、検査歴など自由配置

ブラウザベースでありながら、画面レイアウトの自由度が非常に高いのもBMCの特徴です。例えば、「現在カルテ」「過去カルテ」「患者情報」「問診票」「検査歴」などの各パネルを見やすい位置にドラッグ&ドロップで自由に配置したり、表示・非表示を設定したりすることで、先生方の診療スタイルに合わせた「自分だけの使いやすい画面」を作り上げることができます。

1つのライセンスで端末最大5台まで利用可能

BMCは、コストパフォーマンスの面でも優れています。BMCライセンス(1ライセンス)につき、同時に最大5台の端末まで接続・利用が可能です。例えば、1つのライセンスで医師用に1台、看護師用に2台、リハビリスタッフ用に2台という構成が実現します。開業時の初期投資を抑えつつ、利便性を最大化できる仕組みです。

BMCができること・できないこと

BMCができること・できないこと
BMCは機動性に優れたツールですが、メインの電子カルテ端末(親機)と完全に同じ機能を持っているわけではありません。クリニックの運用フローを検討する上で重要な、BMCの「守備範囲」について整理します。

BMCができること

BMCは、日常的な診療業務に必要な「参照」「入力」「指示」の多くをカバーしています。

受診状況の把握

受診リスト(来院患者一覧)を表示し、現在の待ち人数や診察状況をリアルタイムで確認できます。

カルテ閲覧・入力

過去の診療記録(SOAP)や検査結果を、過去カルテ画面から参照できます。また、複数患者の同時診察にも対応しています。タブを切り替えることで、1端末で最大5診察までの同時診察が可能です。

オーダー発行

投薬、注射、検査、画像撮影などの指示(オーダー)を出せます。事前に「セット」を登録しておくことで、複雑なオーダーも数タップで完了します。

リハビリ業務管理

リハビリの実施記録や、患者のステータス管理(待ち・実施中・終了)に活用できます。

バイタル入力

身長、体重、アレルギー情報、妊婦、授乳婦などの情報を、変更・入力できます。

BMCができないこと

BMCは、あくまでサブ端末やモバイル端末としての運用を想定しています。以下の機能は、メインの電子カルテ端末から操作・設定する必要があります。

帳票類の印刷

処方箋、領収書、明細書、紹介状などの印刷機能は原則対応していません。これらは受付や診察室にあるメインの電子カルテ端末から出力する必要があります。

一部の外部連携

「今日の治療薬」などの書籍データベース連携や、特殊な検査機器との直接連携など、一部のアプリケーションには対応していない場合があります。

詳細なマスタ設定

薬品マスタの登録やシステム全体に関わる詳細な設定変更は、BMCからは行えません。

BMCの機能紹介

ここでは、BMCに搭載されている具体的な機能について、実際の操作画面や利用シーンを交えながら詳しくご紹介します。

ログイン・セキュアアクセス

ブラウザを立ち上げ、ブックマークやショートカットなどからログイン画面へアクセスします。IDとパスワードによる認証を行い、ログインします。専用回線(VPN)や院内LAN内での利用となるため、Webブラウザベースであっても高いセキュリティレベルが維持されます。

ログイン・セキュアアクセス

受診リスト(患者一覧)

ログイン直後に表示される「受診リスト」では、その日の来院患者が一覧表示されます。「受付済み」「診察待ち」「診察終了」「会計待ち」といったステータスが一目でわかるほか、患者ID、氏名、性別、年齢などの基本属性も表示されます。診察の際は、この一覧から患者を選択し、カルテを開きます。

受診リスト

カルテ表示と患者情報パネル

カルテを開くと、画面上部(ヘッダー部分)に常に重要な情報が表示され、過去カルテと現在カルテが並んで表示されます。カルテヘッダーには、患者ID、カルテカラー、氏名、性別、年齢、身長、体重、BMI、初診日が表示されます。オーダー内容のエラーや補足情報などがアイコンで注意喚起されるため、モバイル端末での操作であっても医療安全上のリスクを見落とす心配がありません。必要に応じてパネルを展開し、詳細な情報を確認することも可能です。

カルテ表示と患者情報パネル

過去カルテ・所見入力(SOAP)

メイン画面では、過去のカルテ記事を時系列で閲覧できます。スクロール操作またはプルダウン式の選択ボックスでスムーズに過去の履歴を遡れます。

過去カルテ・所見入力

オーダーパネル(投薬・検査・画像など)

BMCの大きな強みのひとつが、充実したオーダー機能です。画面上の「オーダーパネル」からさまざまな指示を出すことができます。また、複数の検査項目や処方内容をセットとして登録しておくこともできます。オーダー入力画面は、指先での操作を考慮してボタンサイズなどが調整されており、マウスがない環境でもストレスなく操作できるよう設計されています。

オーダーパネル

投薬オーダー

薬品名での検索はもちろん、あらかじめ登録しておいた「セット(約束処方)」を展開・入力できます。用法・用量は、簡単な操作で変更できます。

検査オーダー

血液検査や尿検査などの検体検査オーダーを入力できます。院内検査・院外検査のいずれも設定可能です。

画像オーダー

レントゲンやCTなどの撮影指示を出せます。部位や方向などを選択してオーダーします。

BMCリハビリ(リハビリテーション管理機能)

整形外科などで特に重宝されるのが、リハビリ管理機能です。BMCでは、リハビリ室での運用に特化した画面や機能をご用意しています。

BMCリハビリ

ステータス

患者ごとに「待ち」「リハ中」「終了」といったステータスが表示されるので、進行状況や待ち人数をスタッフ全員がリアルタイムで把握できます。

実施人数の可視化

患者ごとのステータスは、画面上部に集計表示されます。混雑状況の把握やスタッフ配置の判断に役立ちます。

施行者・内容・時間の記録

リハビリを担当した施行者(理学療法士など)や施行内容、開始時間・終了時間の記録が可能です。

BMCの導入によって実現する診療スタイル

BMCの導入によって実現する診療スタイル
BMCは、先生方が理想とする診療スタイルを実現します。具体的にどのようなシーンでBMCが役立つのか、3つのパターンを例にご紹介します。

シーン1:院内のどこからでもカルテの閲覧・入力ができ情報共有を高速化

BMCを導入することで、院内のどこからでも過去カルテを参照し、その場で所見入力や処方オーダーまで完了できるようになります。医師、看護師、リハビリスタッフなどの間でリアルタイムの情報共有が可能となり、診療業務の効率化や患者の待ち時間の短縮が実現します。

シーン2:処置室や検査室などにもコストを抑えて電子カルテを設置

処置室や検査室などにも高価な電子カルテ専用端末を何台も設置するのは、コストがかかります。BMCなら、汎用的なPCやタブレットを設置するだけで、看護師が直前の医師の指示を確認したり、実施したバイタルデータをその場で入力したりできます。

シーン3:使用するスタッフごとに画面の配置を自由にカスタマイズ可能

BMCは自由度が高く、カルテや検査歴などを見やすい位置に配置できます。他のスタッフと共有しながら使うメインの電子カルテでは自分専用のカスタマイズができなくても、BMCならユーザーごとに設定を保存できるため、医師も看護師もリハビリスタッフも、それぞれが見やすく使いやすいようにウィジェットを配置できます。

ユヤマの電子カルテのオンラインデモ

このようなお悩み・ご要望はありませんか?

クリニック経営の効率化や課題解決には、電子カルテをはじめとするITツールの活用が有力な手段となります。ツールの選定においては、「自院が求める機能が搭載されているか」「誰もが使える操作性か」「いざというとき頼れるサポート体制か」などを確認するため、デモンストレーションの実施をおすすめします。
当社の無床診療所様向け電子カルテシステム「BrainBox」シリーズは、開業準備や日々の診療で多忙な先生方にも気軽に体験していただけるよう、オンラインデモを随時実施しています。

ユヤマのオンラインデモで解決

時間や場所の制約なく電子カルテを体験できる

当社のオンラインデモは、先生のご都合の良い時間帯に合わせて、30分から1時間程度で効率よく実施できます。PCまたはタブレットとインターネット環境があれば、どこからでも接続可能です。体験会のようにご足労いただく必要はなく、休憩時間や診療終了後などのスキマ時間も活用いただけます。

丁寧なヒアリングと具体的な運用イメージのご提案

オンラインデモでは、製品の特徴や導入事例、実際の使い方を丁寧にご紹介します。気になることがあれば気軽にご質問ください。また、当社の営業担当者が、現在抱えている経営課題(事務負担の軽減、集患対策など)や目指しておられる診療スタイルなど、ご要望を丁寧にヒアリングします。その上で、画一的な説明ではなく、貴院に最適な「BrainBox」の活用方法と具体的な運用イメージをご提案します。

BMCの柔軟な機動力がクリニック運営を強力にサポート

本記事では、当社のWebカルテアプリケーション「BrainBox Mobile Client(BMC)」について、その特徴や機能、活用シーンなどを解説しました。
BMCは、マルチデバイス対応という手軽さと、診療業務の中核を担う機能を両立した強力なツールです。特に、以下のニーズをお持ちの先生には、BMCの導入を強くおすすめします。

  • リハビリ室や処置室など、診察室以外での情報共有をスムーズにしたい
  • スタッフ用にコストを抑えてカルテ端末を増やしたい
  • 場所にとらわれず、自由なスタイルでカルテを扱いたい

メインの電子カルテであるBrainBoxシリーズの堅牢な機能と、BMCの柔軟な機動力を組み合わせることで、より自由かつ効率的なクリニック運営が実現するはずです。

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