2024.03.18調剤機器

錠剤分包機への薬品の誤充填を防ぐ取り組み

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錠剤分包機に薬品を充填する際は、正しい薬品が充填されているかを確認する必要があります。しかし患者さんが集中する時間帯などで調剤業務が追い付かず、本来行うべきチェック工程をスルーしてしまうケースがあるかもしれません。

チェックを怠ってしまうと、薬品の誤充填を招くリスクが高まります。こうしたインシデントが発生しないように、YUYAMAが取り組んでいることを紹介します。

分包機のチェック機能を使わず…

錠剤分包機には薬品の誤充填を防ぐためにチェック機能が備わっています。しかし業務に忙殺されるあまり、チェック機能を使わずに錠剤カセットに別の薬品を充填してしまったというケースが発生しました。

このケースを受けてYUYAMAは、そもそも錠剤分包機の仕様上、チェック機能を使用せずに薬品を充填できてしまうことに問題があると考え、分包機の改良に取り組みました。

薬品の照合が完了しないと稼働しない仕組みに

改良したのは欠品ワーニング時の錠剤カセット照合機能です。錠剤カセット内の薬品が欠品状態になった場合、充填時に錠剤カセットのRFIDと薬品を照合させなければ、欠品状態が解除できないモードを選択できるよう機能追加しました。このモードを使用すると、照合が完了すれば薬品の払い出しが可能になる仕組みです。

これによって業務が立て込んでいる際でもチェック機能を使用せずに薬品を充填してしまうリスクをなくし、患者さんの安全性を担保することができます。

まとめ

錠剤分包機の機能が充実し、薬剤師さんにとって使いやすくなれば、重大なインシデントを防止し患者さんの安全の担保につながります。YUYAMAは調剤機器メーカーとして、さまざまなニーズに耳を傾け、さらなる改良や進化を実現してまいります。

<編集後記>

  • 機械は手間を削減するだけでなく、安心安全を提供することも重要と考えております。より一層お客様のニーズに応えることが出来るよう努めてまいります。(編集担当:K.S)
  • チェック体制を強化しようとすると業務の手間が増えてしまいがちですが、業務効率や安全性を向上するうえで自動化の推進は欠かせないと改めて認識しました。(ライター:N.K)

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タグ : 分包機 誤充填 錠剤
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