電子カルテのクラーク運用で業務効率化を図る
電子カルテのクラーク運用。
お聞きしたことはあるでしょうか?
そもそも、クラークとは一体何なのかというところから、電子カルテとの関係も含めてご説明します。
クラークとは
医師の事務作業を補助する医師事務作業補助者のことを、「ドクターズクラーク」と呼びます。
ドクターズクラークを活用することにより様々な効果が得られるため、大病院だけでなく診療所でもドクターズクラークを活用するところが増えてきているのです。
電子カルテクラークとは
では、次に電子カルテクラークとは何か。
見ていきましょう。
ドクターズクラークの中でも特に、電子カルテに関連する業務を担当するクラークのことを、特別に電子カルテクラークと呼ぶ場合があります。
電子カルテクラークがいることで、電子カルテの導入・運用がスムーズになり医師の負担が軽くなります。
また、医師が診察により集中できるようになるため、診療所全体の業務効率向上に大きく影響することもあるのです。
電子カルテクラークはどうして必要?
わざわざ電子カルテ専門のクラークに手伝ってもらわなくても問題ない。
うちの診療所には、電子カルテクラークは必要ない。
そのように考える方もいます。
本当に必要ないのであれば問題ないのですが、外来患者数が増加することで電子カルテ入力を負担に考えるようになるケースは少なくありません。
一日の外来患者数が100人を超えるような状態では、電子カルテ入力もそれなりの作業になってしまいます。
1件1件にかかる時間は少なくとも、それが積み重なるとかなりの時間になってしまうのです。
医師の仕事は多岐に亘ります。
診察・処置・検査・患者説明を行いながら、カルテ作成も行うことになるので、患者さんの数が多くなるごとに少しずつ待ち時間が長くなっていってしまうのです。
最初は必要なくとも、日を追うごとに電子カルテクラークが必要になるということは少なくありません。
すぐに導入しなくても良いので、電子カルテクラークというものがあるということを頭の片隅にはおいておくようにすると良いでしょう。
クラーク運用がもたらす効果
電子カルテクラークに限らず、ドクターズクラークを運用することにより、色々な効果が得られます。
クラーク運用がもたらす効果その1 診療の質の向上
クラークは、診察や処置をしながらの医師と比べ、余裕があり、医師のサポートをする時間があります。クラークがサポートをすることで、医師は対人業務に専念でき、診療の質向上がより見込まれます。
クラーク運用がもたらす効果その2 指示の先取り、前準備
クラークは日々医師の判断を間近で見てカルテに記入していくわけなので、医師の思考を理解し、指示の先取りや前準備を積極的に行ってくれるようになります。
これは、医師にとって非常にありがたい動きだと言えるでしょう。
おわりに
クラークとは何か?
電子カルテのクラーク運用とは。クラーク運用がもたらすメリット。
などについてご説明しました。
電子カルテ導入時には必要ないかも知れませんが、クラークがいることで様々なメリットがあります。
すぐに導入するかどうかは診療所によって異なりますが、まずはクラークという存在について知っておくようにすると良いでしょう。

株式会社ユヤマ

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