2020.10.06電子カルテ

電子カルテ導入を失敗させない!押さえておくべき手順とポイント

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電子カルテのポイント

既存診療所の経営をされている方で、電子カルテの導入を検討されている方も多いと思います。

近年では、使い勝手の良い機能が搭載された電子カルテも登場し、比較的導入がしやすくなってきています。

これから開業する診療所であれば、医師・看護師・医療スタッフにとって大きなメリットになる事は間違いありません。

ただ、手順を間違えて、電子カルテ導入を失敗してしまうことは避けたいものです。

今回は、導入に失敗したくない方に向けて、電子カルテ導入の際に押さえておきたい手順とポイントについてご紹介します。

電子カルテ導入前の確認

電子カルテ導入前の確認

電子カルテ導入前に確認しておきたいポイントがあります。

電子カルテの型

電子カルテには、2種類のタイプがあります。

一つは、インターネット上のサーバーを借りてデータ管理を行う「クラウド型」。

もう一つは、情報システム設備を院内で保有して管理を行う「オンプレミス型」です。

診療所では、負担が小さいという点から、クラウド型電子カルテがよく導入されます。

導入の費用

オンプレミス型電子カルテの費用は、院内に電子カルテサーバーを設置しなければならない分、費用がかかります。

一方でクラウド型の場合、電子カルテやレセコンの導入初期費用がかからないメーカーもありますが、機能面やサポート面等、様々な要素がありますので、しっかりと精査した上で、メーカーを選択した方がよいでしょう。

また、運用後のサポートの幅によりその金額は変動するため、必要だと思うサービスを事前に見極めておくことが大切です。

失敗しない電子カルテ導入手順

電子カルテ導入手順

本題である電子カルテ導入手順は下記の通りです。

①  電子カルテの製品選定

コスト面・サポート面・画面デザイン・操作性などを踏まえたうえで少なくとも2社以上のメーカー比較を行いましょう。

運用の課題を明確にし、診療科目・電子カルテの要望・確認したいポイントなどをベンダー担当者に伝えましょう。

具体的に解決したい問題を伝える事により、メーカーごとの「できる」「できない」を明らかにし、自院のスタイルにふさわしくないものを排除し、よりふさわしいものへと絞り込んでいきましょう。

また、システムの導入時に初期設定・操作の説明をどういった方法で受けることができるのかについてもしっかりと確認しておきましょう。

②  試験運用

本稼働に向けて、操作の説明会や研修を行い、操作方法を覚えつつ習得していきます。

「入力操作練習」と「本稼働直後の負担軽減のための準備」を兼ねるものとして、継続中の傷病名情報の登録や、直ちにコピーして使える定期オーダー情報の入力等を行います。

マスタ登録やシステム設定の微調整なども、この段階で可能な限り精度高く行っておけば、よりスムーズに本稼働することができます。

③  運用開始

運用の手順に従い、ベンダーの立ち合いのもと本稼働していきます。

稼働後に起きた問題についてはベンダーにフィードバックし、解決を目指します。

運用後でもメンテナンスを行ってもらうために、保守・サポートの契約締結は必須です。

おわりに

今回は、電子カルテ導入の際に失敗しないために押さえておきたい手順とポイントについてご紹介しました。

新規開業の場合は、特徴を理解したうえで、最適な機能を見極め、導入の手順を丁寧に踏んでいけば、開業後にとても効率的な業務を行うことができるでしょう。

また、既存診療所において現行の紙カルテ運用では手が回らない!という方は一度、電子カルテの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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