公開日:2026.06.10電子カルテ

【2026年最新】ユヤマの電子カルテ導入に活用できる補助金・税制優遇制度5選

補助金・税制優遇制度

近年の医療業界は、制度面およびテクノロジー面において大きな転換期を迎えています。クリニックの新規開業や既存システムのリプレイスにあたっては、国の医療DX方針や診療報酬改定の意図を正確にとらえ、それに適応する設備投資を行うことが大切です。本記事では、2026年(令和8年)における最新の動向を踏まえ、ユヤマの電子カルテ製品を導入する際にも活用できる補助金・税制優遇制度について解説します。

診療報酬改定の全体動向とクリニック経営への影響

令和8年度診療報酬改定では、診療報酬本体の改定率が+3.09%と設定され、そのうち賃上げ対応分として+1.70%が設定されました。内訳は以下の通りです。※1

項目 内訳・改定率
診療報酬本体の改定率:+3.09% ・賃上げ対応分:+1.70%
・物価高騰への対応分:+0.76%
・食費・光熱水費への対応分:+0.09%
・2024年度以降の経営環境悪化を踏まえた緊急対応分:+0.44%

国が医療機関に対して「スタッフの待遇改善」と「物価高への耐性強化」を強く求めていることが、改定率の傾向に表れています。

実際に、今回の改定では「ベースアップ評価料」が引き上げられたほか、「物価対応料」が新設されました。※2、3

医療人材の確保や医療現場における生産性向上、物価高などの外部環境の変化に対応するための原資は用意されつつあります。一方で、それを経営の安定化に直結させるためには、クリニック内部の徹底した業務効率化も不可欠です。

関連記事:【2026年答申】令和8年度診療報酬改定の要点と対策を開業医向けに徹底解説

「電子的診療情報連携体制整備加算」への再編とサイバーセキュリティ

令和8年度診療報酬改定では、従来の「医療DX推進体制整備加算」および「医療情報取得加算」が廃止され、新たに「電子的診療情報連携体制整備加算」として再編・新設されました。※2、3

電子的診療情報連携体制整備加算は、初診時には施設基準に応じて15点、9点、4点の3段階(加算1~3)で評価され、再診時にも月に1回2点が算定できる設計となっています。算定要件としては、オンライン資格確認システムの導入や電子処方箋の発行体制に加え、「電子カルテ情報共有サービス」への参加と利活用などが求められています。※2、3、4

関連記事:【2026年改定】電子的診療情報連携体制整備加算とは?点数・施設基準から電子カルテ必須要件まで徹底解説

電子的診療情報連携体制整備加算の新設②
引用元:厚生労働省. 令和8年度診療報酬改定説明資料等について. 令和8年度診療報酬改定7.外来医療の機能分化・強化等 ※4

一定の条件を満たす電子カルテの導入が上位加算取得の要件に

電子的診療情報連携体制整備加算では、点数の高い加算1または2に関わる要件のひとつとして、一定の条件を満たす電子カルテの導入が挙げられています。具体的には、厚生労働省が示す「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠した体制であること、電子処方箋管理サービスや電子カルテ情報共有サービスとの接続インターフェースを有していること、厚生労働省が認証する電子カルテ製品であることなどを満たす必要があります。※4

電子カルテは、国が提供する医療DXサービス群を活用するための基盤であり、電子的診療情報連携体制整備加算を確実に取得するためにも必須の存在といえます。また、電子カルテや医療DXサービス群の活用は、診療の質の向上や医療安全性のさらなる向上にも直結しており、これからのクリニック経営においては欠かせない存在といえます。

関連記事:電子処方箋のメリット・デメリットとは?開業医が知っておくべき導入の具体的な手順や活用できる補助金について解説

関連記事:電子カルテ情報共有サービス完全ガイド:義務化の真相・補助金活用・経過措置までを網羅的に解説

サイバーセキュリティ対策も重要

電子カルテの導入にあたっては、サイバーセキュリティ対策も欠かせません。
前述のように、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」への準拠が求められているほか、電子的診療情報連携体制整備加算を入院時にも算定する場合は、専任の医療情報システム安全管理責任者の配置や医療情報システムの適切なバックアップなどの厳格なセキュリティ要件も求められることになります。※4

関連記事:電子カルテのセキュリティ対策:サイバー攻撃から患者情報を守るには

ユヤマ製品に関連した補助金・税制優遇制度5選

電子カルテの導入やサイバーセキュリティ対策はクリニックにとって多大なメリットがある一方で、導入や整備にかかる費用は大きな経営負担となります。そのため、国や自治体はさまざまな補助金や税制優遇制度を設け、医療機関の医療DX化を支援しています。

ここからは、当社製品に関連した5つの補助金・税制優遇制度について、2026年における最新の情報を交えて解説します。申請に関する情報は変更されることが多いため、検討にあたっては関連省庁や自治体の公式サイトで最新情報を都度確認するようにしてください。

ユヤマ製品に関連した補助金・税制優遇制度 支援内容 補助上限・優遇内容 対象者(医療法人の扱い)
①デジタル化・AI導入補助金 ※5 ITツール導入支援 最大150万円(通常枠・1プロセス以上の場合) 中小企業・小規模事業者等(医療法人を含む)
②中小企業省力化投資補助金 ※6 省力化設備・システム支援 従業員数により750万円~8,000万円(大幅な賃上げの実施で上乗せあり、最大1億円) 小規模事業者等(医療法人は除く)
③中小企業経営強化税制 ※7 設備投資への税制支援 即時償却 または 10%税額控除(資本金3,000万円超1億円以下の法人は7%控除) 中小企業・小規模事業者等(医療法人は条件有)
④業務改善助成金 ※8 賃上げ+設備投資支援 最大600万円(引き上げる最低賃金の額や労働者の人数による) 中小企業・小規模事業者(医療法人を含む)
⑤先端設備等導入計画 ※9 先端設備への税制支援 固定資産税の課税標準を3年間にわたって1/2に軽減(特例措置あり) 中小企業・小規模事業者(医療法人は除く)

① デジタル化・AI導入補助金

デジタル化・AI導入補助金
中小企業や小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けたITツールの導入を支援する制度です。従来は「IT導入補助金」として広く認知されていましたが、2026年度からは、より踏み込んだデジタル化の推進やAI(人工知能)の活用を目指し、名称が「デジタル化・AI導入補助金」へと改称されました。※5

関連記事:電子カルテ導入の費用負担を大幅軽減!デジタル化・AI導入補助金2026の対象や申請手順、IT導入補助金2025からの変更点について解説

補助対象

デジタル化・AI導入補助金は、補助対象に「医療法人」が含まれています。個人事業主として開業したばかりの先生方から法人化したクリニックまで、幅広く活用できます。※10

補助額・補助率

デジタル化・AI導入補助金には、目的別の申請枠(フレームワーク)が用意されています。クリニックにおいて電子カルテを導入する際は、主に「通常枠」がターゲットとなります。※5

通常枠の場合、ソフトウェア購入費やクラウド利用料(最大2年分)などが補助対象となります。補助額としては、1プロセス以上の場合は5万円以上150万円未満の補助が受けられます。補助率は1/2以内(ただし、最低賃金近傍の事業者は2/3以内)に設定されています。※11

活用のポイント

当社の無床診療所様向け電子カルテ「BrainBox」シリーズや保険薬局システムにおいては、ソフトウェアの導入にかかる費用や初期設定費用に、デジタル化・AI導入補助金をご活用いただける場合があります。また、クラウド型電子カルテ「BrainBox CloudⅡ」の場合は、クラウド利用料(最大2年分)も申請対象となります。初期費用を抑えつつランニングコストにも支援を受けられるため、開業初期のキャッシュフローの安定化につながります。

また、デジタル化・AI導入補助金の申請プロセスにおいては、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の自己宣言が必要です。※12、13

SECURITY ACTIONの宣言は、それ自体がクリニックのセキュリティ意識を高めます。前述した電子的診療情報連携体制整備加算の要件を満たすための土台作りとしても機能するため、加算取得を目指す場合は積極的に活用したい補助金制度といえます。

2026年度のスケジュール概要

デジタル化・AI導入補助金2026の通常枠は、現時点で4次締切分までの日程が公開されています。それぞれの締切日、交付決定日、事業実績報告期限は以下の通りです。※14

通常枠 締切日 交付決定日(予定) 事業実績報告期限
1次締切分 2026年5月12日 2026年6月18日 2026年12月25日
2次締切分 2026年6月15日 2026年7月23日 2027年1月29日
3次締切分 2026年7月21日 2026年9月2日 2027年2月26日
4次締切分 2026年8月25日 2026年10月7日 2027年3月31日

出典:デジタル化・AI導入補助金2026. 事業スケジュール をもとに作成 ※14

② 中小企業省力化投資補助金(一般型)

中小企業省力化投資補助金
中小企業における人手不足の解消を目的とし、個別の現場や事業内容に合わせた多様な省力化投資を支援する制度です。カタログから既製品を選ぶ「カタログ注文型」と、自院の業務フローに合わせて構築されるオーダーメイド設備の導入を支援する「一般型」の二類型があります。クリニックの設備投資においては、ハード・ソフトを自由に組み合わせて事業全体を一体的に支援できる、後者の「一般型」が活用できます。※6、15

補助対象

中小企業省力化投資補助金の補助対象は、中小企業者、小規模企業者・小規模事業者、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人とされており、医療法人は原則として対象になりません。個人開業のクリニックは小規模事業者等に該当するため、補助対象となります。※15

補助額・補助率

中小企業省力化投資補助金の補助率は、通常の中小企業で1/2、小規模事業者等であれば2/3と設定されています。補助額は従業員数に応じて細かく設定されており、大幅な賃上げ目標を達成する場合には上限額がさらに引き上げられます。※15

従業員数 補助上限額 大幅な賃上げを行う場合の補助上限額
5人以下 750万円 1,000万円
6~20人 1,500万円 2,000万円
21~50人 3,000万円 4,000万円
51~100人 5,000万円 6,500万円
101人以上 8,000万円 1億円

出典:中小企業省力化投資補助金. 一般型とは. をもとに作成 ※15

活用のポイント

中小企業省力化投資補助金は補助額のスケールが大きいことから、院内全体を省力化する「連携システム構築」に活用することが推奨されます。個人で開業される先生方にとっては、数千万円規模の支援を受けて最新鋭の医療DX体制を実現するチャンスといえます。電子カルテを中心に、自動受付機や自動精算システム、Web問診システムなどを連携した「オーダーメイドの受付・会計省力化システム」のほか、当社の調剤機器をはじめとした設備導入・システム構築費用にも活用可能です。

ただし、中小企業省力化投資補助金には、1人当たり給与支給総額の年平均成長率や最低賃金水準などの厳格な基本要件があり、未達の場合は補助金を返還しなければいけません。抜本的な省力化を実現し、それを医療従事者の給与・賃金として還元することが求められます。※15

2026年度のスケジュール概要

一般型の第6回の公募は、2026年4月15日から5月15日となっています。※6

申請のために必要なGビズIDを取得するのは時間がかかる場合があるため、申請の際は早めの準備が欠かせません。また、応募申請から採択までは3か月程度かかります。交付決定日から18か月以内に補助事業を実施し、事業完了期限日(または完了日から起算して30日を経過した日のいずれか)までに補助事業実績報告書を提出する必要があります。※16

③ 中小企業経営強化税制

中小企業経営強化税制
中小企業等経営強化法に基づく「経営力向上計画」の認定を受けた事業者が、生産性向上などに資する設備投資等の取り組みを行った場合に、税制優遇措置を受けられる制度です。類型が見直された上で適用期限が2年延長され、新たに2027年3月31日(2026年度末)までが適用期限となりました。※7、17

補助対象

2025年4月をもって「C類型(デジタル化設備)」が廃止され、現在は「A類型(生産性向上設備)」および「B類型(収益力強化設備)」の申請がメインとなっています。ただし、医療法人が適用を受ける場合は、制度上、総務省が定める日本標準商品分類における「医療機器」以外の製品の取得に限り可能とされています。純粋な医療機器や建物・建物付属設備は対象外ですが、情報処理を目的とする「電子カルテシステムのソフトウェア」やそれに付帯するPCなどは、要件を満たせば適用できる可能性があります。※7、17、18

税制措置

中小企業経営強化税制では、対象設備の取得価格に対する「即時償却(全額を初年度に一括で経費化)」または「取得価格の10%の税額控除(資本金3,000万円超1億円以下の法人は7%)」のいずれかを選択できます。※7

活用のポイント

当社の電子カルテシステムのほか、調剤機器や保険薬局システムに活用できます。例えば、通常は電子カルテシステムを導入しても法定耐用年数に応じて減価償却費を少しずつ計上しますが、中小企業経営強化税制を利用して「即時償却」を選択することで、導入年度に全額を経費として落とすことができます。

申請手続きにおいては、事後報告は一切認められないため、必ず「設備の取得前」に申請・認定を済ませることが大切です。※7

事前の書類準備から認定までに要する期間を逆算し、製品の契約前に顧問税理士や当社の営業担当と緻密なスケジュール調整を行うことが推奨されます。

④ 業務改善助成金

業務改善助成金
生産性向上に資する設備投資等を行うとともに、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、設備投資費の一部を国が支援する制度です。※8

補助対象

対象となるのは中小企業・小規模事業者であり、これには医療法人も含まれます。ただし、事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内であること、解雇や賃金引き下げなどの不交付事由がないことなどの申請要件があります。あくまで労働者(従業員)の賃金引き上げのための支援制度であり、労働者(従業員)がいない場合は助成の対象となりません。また、事業場内最低賃金の引上げや設備投資等は、これから実施するものが助成対象となります。※8

業務改善助成金は、クリニックの生産性向上投資として、電子カルテシステムの導入費用などに広く充てることができます。

助成額・助成率

補助上限額は、引き上げる最低賃金の額や労働者の人数によって細かく設定されています。例えば、事業場規模30人以上の事業者が労働者1人に対して30円引き上げた場合は、30万円が助成されます。また、特例事業者に該当する事業者が労働者10人以上に対して90円引き上げた場合は、最大600万円の助成が受けられます

助成率は、申請を行う事業場の引き上げ前の事業場内最低賃金が1,000円未満の場合は4/5、1,000円以上の場合は3/4に設定されています。※8

活用のポイント

当社の電子カルテシステムのほか、調剤機器や保険薬局システムに活用できます。また、業務改善助成金は、令和8年度診療報酬改定との強烈なシナジー効果が期待できます。

令和8年度の改定率には「医療従事者のベースアップ(賃上げ)対応分」として+1.70%が含まれており、クリニックは事実上、スタッフの継続的な給与引き上げを迫られる経営環境に置かれています。※1

最低賃金そのものも全国的に上昇傾向にあり、人件費の増加は避けられませんが、業務改善助成金を効果的に活用することで、ピンチをチャンスに変えることができます。具体的には、業務改善助成金の要件を満たす形で計画的に賃上げを実施し、それにあわせて電子カルテなどを導入します。電子カルテによる業務効率化が実現し、事務スタッフの残業時間および残業代を削減するとともに、業務改善助成金を受けることで賃上げによる人件費の増加分を相殺できます。人材の定着を図りながら労働環境を改善する、一石二鳥の戦略的アプローチです。

2026年度のスケジュール概要

2026年4月中旬時点では、2026年度申請分のリーフレットやコールセンターは準備中となっています。※8

⑤ 先端設備等導入計画

先端設備等導入計画
労働生産性の向上や賃上げ促進のために、中小企業者が「先端設備等導入計画」を策定し、所在する市区町村から認定を受けることで、税制支援や金融支援を受けられる制度です。※9、19、20

補助対象

先端設備等導入計画の対象は中小企業者です。設備の導入先となる市区町村が「導入促進基本計画」を策定しており、当該市区町村から認定を受けた場合に、税制支援や金融支援などの支援措置を活用できます。※19、20

したがって、②の中小企業省力化投資補助金と同様に、医療法人は原則として対象外です。個人事業主として運営されているクリニックは、条件を満たせば補助対象となります。

税制措置

認定を受けた計画に基づき、一定の要件を満たす関連設備を導入した場合、対象となる設備の固定資産税の課税標準が3年間にわたって1/2に軽減されます。さらに、従業員に対する「賃上げ方針の表明」を計画内に盛り込んで認定を受けた場合には、より有利な特例措置を受けられます。※19、20

活用のポイント

中小企業庁ホームページでは、全国の市区町村における認定状況や軽減措置のリストが公開されています。まずは、自院が所在する地域が対象となるかを確認しましょう。

数百万円規模のシステム投資を行うクリニックにとって、数年間にわたる固定資産税の減額は、地味ながらも確実なキャッシュフロー改善をもたらします。将来的に医療法人化(法人成り)を検討している先生方にとっては、個人事業主である段階でこの先端設備等導入計画の認定を受け、高額な電子カルテや関連システムの設備投資を済ませておくという戦略が極めて重要です。

2026年度のスケジュール概要

固定資産税の賦課期日は1月1日であり、それまでに設備の取得を済ませている必要があります。ただし、設備取得後に計画を申請することは認められず、必ず先端設備等導入計画の認定後に先端設備等を取得する必要があります。※20

事前の準備や審査にかかる期間を考慮し、逆算して進めることが大切です。

各制度の戦略的な使い分けとスケジュール

複数の補助金と税制優遇を戦略的に組み合わせることで、その利益を最大限享受することができます。また、申請や手続きの順序は複雑に絡み合っており、計画的なスケジューリングが欠かせません。クリニックの状況に応じた最適なアプローチについて解説します。

制度を活用する際の注意点

大前提として、国の補助金と税制優遇は、同じ事業(同一の製品購入費用)に対して重複して適用することはできません。そのため、どのシステムを補助金で賄い、どの部分を税制優遇で処理するかを緻密に設計する必要があります。

例えば、これから開業する個人の先生方の場合は、複数の補助金制度に分散して併用する戦略が考えられます。

・受付の自動化やバックオフィスの大規模なシステム構築に対しては、補助上限額が大きい②の「中小企業省力化投資補助金」を適用

・開業と同時に導入する電子カルテシステムのソフトウェア費用やクラウド利用料に対しては、①の「デジタル化・AI導入補助金」を別枠で適用
一方で、すでに利益水準が高く、当期の税負担を緊急に圧縮したい医療法人の場合は、補助金による直接的なキャッシュインより税制措置を優先するのも効果的です。

・③の「中小企業経営強化税制」を活用し、電子カルテシステムの「即時償却」を選択することで、導入年に経費を計上して法人税を引き下げる

申請に向けたスケジューリングの重要性

各制度の申請スケジュールや細かな内容は、各事業・募集回ごとに異なります。申請にあたっては、各事業の公式ホームページで最新の情報を確認することが大切です。

また、補助金や税制優遇の制度は、製品の購入や契約を行う「前」に官公庁への事前申請や認定が必要となるものが多く、事後報告では一切の支援を受けられないケースがほとんどです。申請スケジュールのミスや遅れがあると、補助金や税制優遇を受けられなくなるため注意しましょう。

例えば、③の「中小企業経営強化税制」の適用には、設備取得前に工業会証明書や経済産業大臣の確認書を取得し、さらに経営力向上計画の認定を受けるという複数のステップを踏む必要があります。※7

また、「中小企業省力化投資補助金」や「デジタル化・AI導入補助金」においても、事前にGビズIDプライムアカウントの取得やSECURITY ACTIONの自己宣言が求められます。取得には数週間のリードタイムが発生するため、計画的に進める必要があります。※12、16

クリニックにおいては、令和8年度診療報酬改定への対応に追われるなかで、各種補助金の申請期間も重なることになります。申請を担当する先生方の事務負担をできるだけ軽減するためにも、全国の商工会議所やよろず支援拠点などの経営相談窓口を活用することをおすすめします。

補助金や税制優遇を活用してクリニックの医療DX化を実現しよう

本記事では、診療報酬改定や医療DXの動向を踏まえ、ユヤマ製品と組み合わせて活用できる5つの補助金・税制優遇制度について解説しました。

2026年のクリニック経営は、物価高騰と継続的な賃上げ圧力という厳しい向かい風の中にあります。一方で、診療報酬のプラス改定や手厚い補助金・税制優遇制度は、強力な追い風となり得ます。特に、クリニック経営の中核を担う電子カルテの導入は、業務効率化やさまざまな加算の取得のためにも必要不可欠な投資です。個人開業か医療法人か、黒字幅はどの程度かなど、自院の現在のフェーズに照らし合わせて活用する制度の最適な組み合わせを選択することが大切です。

補助金・税制優遇制度の最新の公募スケジュールや、募集要項、交付規定、申請条件などについては、各省庁や各事業の公式ホームページを必ずご確認ください。各制度には実施機関による審査があり、必ずしも補助金または税制優遇を受けられるとは限りません(申請結果について、当社は責任を負いかねます)。

当社では、医療機関様が補助金や税制優遇制度へ申請される際のご案内やフォローを承っております。電子カルテの導入や補助金・税制優遇制度の活用についてご興味がある場合は、当社の営業担当までぜひお気軽にご相談ください。

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参考資料

※1 厚生労働省. 診療報酬改定について.
※2 厚生労働省. 中央社会保険医療協議会 総会(第647回) 議事次第. (会議後修正)総-2 別紙1-1 医科診療報酬点数表.
※3 厚生労働省. 中央社会保険医療協議会 総会(第647回) 議事次第. 総-1 個別改定項目について.
※4 厚生労働省. 令和8年度診療報酬改定説明資料等について. 令和8年度診療報酬改定7.外来医療の機能分化・強化等.
※5 デジタル化・AI導入補助金2026.
※6 中小企業省力化投資補助金.
※7 中小企業庁. 中小企業経営強化税制.
※8 厚生労働省. 業務改善助成金.
※9 中小企業庁. 先端設備等導入制度による支援
※10 デジタル化・AI導入補助金2026. 申請の対象となる方.
※11 デジタル化・AI導入補助金2026. 申請枠・申請類型 通常枠.
※12 デジタル化・AI導入補助金2026. 新規申請・手続きフロー詳細(中小企業・小規模事業者等のみなさまの手続き)
※13 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA). SECURITY ACTION. デジタル化・AI導入補助金(旧:IT導入補助金)の申請要件になっています
※14 デジタル化・AI導入補助金2026. 事業スケジュール.
※15 中小企業省力化投資補助金. 一般型とは.
※16 中小企業省力化投資補助金. 応募申請・交付申請の流れ.
※17 国税庁. 4 中小企業経営強化税制の見直し.
※18 中小企業庁. 中小企業経営強化税制. 中小企業経営強化税制 Q&A集(ABDE類型共通)
※19 経済産業省 中小企業庁. 【中小企業等経営強化法】先端設備等導入計画について.
※20 経済産業省 中小企業庁. 先端設備等導入計画策定の手引き(令和7年度税制改正後)

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株式会社ユヤマ

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