2021.10.22電子カルテ

停電時の電子カルテの対応についてご説明

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電子カルテの停電時

診療所ではさまざまな医療機器や設備が稼働しています。

自然災害などにより停電が発生してしまった時、それらはどうなるのでしょうか?

今回は、停電時の電子カルテの対応についてご説明します。

 

停電時に発生すること

停電したときの対応

診療所が停電に陥った場合、さまざまな問題が発生します。

こちらでは、停電時の対処についてご説明します。

 

停電時に発生する問題

停電するということは、「電力で動作するものがすべて使用できなくなる」ということです。

・照明が消える

時間帯や間取りによっては「真っ暗」になります。

 

・空調が止まる

エアコンや換気扇が停止します。

 

・その他の設備が止まる

出入口の自動ドアや保冷庫、固定電話機、FAX機、コピー機、待合室のテレビなどが使えなくなります。

 

・医療機器が止まる
レントゲン、心電計などの各種検査装置、チェアユニットやリハビリ機器などの治療装置が使えなくなります。

 

・電子カルテが止まる

電子カルテが使えなくなります。

 

停電時の初動

行わねばならない初動対応は複数ありますが、患者にまつわる事柄ほど緊急度・優先度が高いといえます。以下はその例です。

・患者に装着されている医療機器は取り外し、診察台や点滴ベッドからの転落、廊下での転倒などの事故が発生しないようスタッフ一同で対応しましょう。

 

・停電が広域的に発生しているのか、局所的に発生している(例えばテナント入居している診療所であれば自院のみか?他のフロアや建物全体は?)のか原因や復旧見通しの有無なども可能な範囲で確認し、情報収集しましょう。

 

院長による判断

停電は数分以内に解消することもあれば、終日復旧しないこともあります。

得られた情報や発生からの経過時間などに基づき、院長として臨時休診の判断をせねばならない場合もあります。

 

 

停電時の電子カルテ

トラブル時の対応

停電時の優先的課題は、来院患者の安全確保であり診療継続(や再開)可否の判断です。

電子カルテが使えるかどうかではなく、使う為の診療が行えるか否かです。

とはいえ、電子カルテサーバには患者の診療録データや医業経営に直結する保険請求データなど大切な情報が保管されているので、もちろん軽視するわけにはいきません。

ここでは、電子カルテシステムで講じられている様々なデータ保全策のうち、停電時の電子カルテサーバの動作について説明します。

 

・電子カルテサーバの機器構成

電子カルテサーバの電源ケーブルは、壁のコンセント差し込み口ではなく、

UPS(Uninterruptible Power Supply/無停電電源装置)に差し込まれています。

UPSは壁のコンセント差し込み口から得た電気を内蔵バッテリに蓄えつつ、電子カルテサーバへと安定的に給電を行います。また、シリアル通信ケーブルで電子カルテサーバと接続されています。

 

・UPSとは

給電のリスクはいわゆる「停電」だけではありません。電力会社の広域的な保守作業などの影響による瞬間的な停電(略して「瞬電」と言います)も発生しますし、建物の状態やその他機器の設置状況によっては電圧が一定しない(不安定に変動する)現象が発生します。逆に、落雷による過電圧も懸念されます。

これらのリスクを回避し、電子カルテサーバへと安定的に給電を行うのがUPSです。

 

・停電時の動作

停電などによりUPSへの給電が停止すると、UPSは内臓バッテリのみからサーバへと給電を行います。

電子カルテサーバにはUPS管理アプリケーションがインストールされており、常時UPSと通信を行っています。停電状態が継続しUPS内臓バッテリの蓄電量が減少してくると電子カルテサーバに対して安全なシャットダウンを実行させる為のコマンドを送信し、サーバは通法通りにシャットダウンします。一日の業務終了時に手動操作でシャットダウンさせるのと同一であり、データが破壊されたり機器が故障したりすることはありません。

 

・UPSの注意点

このように、停電時のUPSは「安全に機器を終了させる為の時間を稼ぐ」のが目的です。「停電中でも機器の使用を継続できる」為のものではないことに注意が必要です。

UPSにはバッテリ容量が大きい上位モデルも複数ありますが、容量に相応して高額で大掛かりなものになるので費用対効果的に得策ではありません。ましてや診療自体が継続(や再開)できるか否かの瀬戸際なのですからなおさらです。

 

 

おわりに

今回は停電時に発生する診療所内の問題と対処についてご説明しました。

停電すると院内の照明が消え、電力で動作するもの全てが使えなくなります。

まず来院患者の安全確保を最優先しつつ、停電の範囲や原因、復旧見通しの有無について可能な限り情報収集します。

得られた情報や発生からの経過時間などに基づき、臨時休診の判断を下さねばならない場合もあります。

電子カルテサーバにはUPSが設置されており、停電発生時でもデータを守るために安全にシャットダウンさせる仕組みになっています。

現在電子カルテを使用中であるなら、電子カルテサーバ周辺を確認してみて下さい。

もし電子カルテサーバにUPSが設置されていないのであれば、それはシステム構成上の瑕疵なので、直ちにメーカーに連絡し設置させるようにしてください。

 

 

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タグ : 停電 対応 電子カルテ
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