クリニック開業後の集患方法や流れについてご紹介
多額の費用をかけて医院やクリニックを開業した医師は、多くの患者さんの回復に携わりたいと思っていることでしょう。
しかし開業後、集患を行っていなければ患者さんはなかなか来院してくれないものです。
本記事ではクリニック開業後の集患方法や集客のポイント、流れについてご紹介します。
クリニック開業後の集患方法
クリニック開業後の集患方法は、アナログ広告とデジタル広告の2つに大別することができます。
それぞれの集患方法に特徴があるため、こちらで詳しくご説明します。
アナログ広告
チラシや看板などといった、アナログツールを使用した広告です。
インターネットなどのIT関係に詳しくない人の目に触れることができたり、ポスティングや新聞の折り込み、配布などさまざまな用途で使ったりすることができます。
看板の場合、「〇m先の十字路を左折」のように道案内に使ったりすることもできます。
アナログ広告の注意点には、効果測定が難しい点が挙げられます。
また、アナログ広告は不特定多数のユーザーを対象とした集患方法のため、狙い通りの患者さんが来るとは限らない点にも注意が必要です。
デジタル広告
ウェブサイトやSNS広告といった、デジタル媒体を対象に出稿する広告です。
デジタル広告は性別や年齢、地域といったユーザー属性ごとに細かくターゲットを選定でき、施策による効果検証がアナログに比べて明確な点などが特徴です。
特定の病気に悩んでいる患者さんは、ウェブ検索などで「病名 医院 地名」といった言葉で検索することが考えられるため、現在の集客ではウェブサイトは特に重要であると言えます。
一方、IT関係に明るくない、高齢の患者さんなどに対しては効果が現れにくい点には注意しなければなりません。
集患のポイント
集患方法をご理解いただいたところで、実際にどのようなポイントに気をつけなければならないのでしょうか。
ポイントのひとつとしては、「ほかの医院やクリニックとの差別化」が挙げられます。
他院にはない特徴を訴求したプロモーションを行うことで、多くの患者さんの来院が期待できます。
差別化ができるポイントの例としては、下記が挙げられます。
- 実績
- 新規開業
- 立地
- 規模
- 接客力
- 価格力
たとえば、新しく医院やクリニックを開業する場合、「〇〇件の診断をした医師が運営する〇〇医院が〇月に開業」というような、独自のキャッチコピーを作ることができます。
集患の流れ
こちらでは、集患の流れについて順を追ってご説明します。
1. 医院やクリニックの存在を知ってもらう
アナログ広告などを活用して、多くのユーザーに自院の存在を知ってもらいましょう。
潜在的な患者さんの掘り起こしが目的のため、商圏の範囲内を活用する多くの方に知ってもらうために行います。
2. 興味関心を持ってもらう
受け取ったチラシや目に入った看板を元に、自院に興味を持ってもらう段階です。
「ここに医院ができているな」といった認識を持ってもらうことが目的です。
3. 自院を調べてもらう
デジタル広告やSNSなどで、患者さんに自院を調べてもらいましょう。
住所や診療時間など、患者さんが必要とする情報を記載しておくことで、来院する可能性が高まります。
4. 来院してもらう
自院が治療する病気を患った患者さんに来訪してもらう段階です。
この段階で早期治療や対応が良ければ、後述する口コミにより今後より多くの集客が可能です。
5. 口コミで広げてもらう
診断時の対応が良かった場合、患者さんはほかの人に口コミで広げることがあります。
対応が悪かった場合も広がってしまうため、真摯に診断を行いましょう。
おわりに
本記事ではクリニック開業後の集患方法や集患のポイント、流れについてご紹介しました。
クリニック開業後はデジタル広告やアナログ広告を集客の流れごとに使い分け、より多くの患者さんに来院してもらいましょう。

株式会社ユヤマ

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