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ユーザー様の声

Report 11東京都足立区 外科医(乳腺外来) 
大塚 恒博 先生
東京都足立区 外科医(乳腺外来) 大塚 恒博 先生

前回カルテが同一画面表示。
だから変化がひと目でわかる。

患者・医師ともにわかり易い画面構成とは。

乳腺外来という専門性ゆえ、特に患者様の立場を配慮する大塚先生。
その志向が診療所開業の意思決定につながり、院内随所の設計思想に反映された大塚プレストケアクリニック。
そして、その延長線上に位置付けられたBrainBoxの選定理由をお聞きしました。

まず、先生がご開業を決められたプロセスを教えて下さい。
もともと現在の開業地の近くの病院で、乳腺診療を通して年間約3,500名の患者様を診察していました。その内訳は、乳がん検診の方、検診で要精検となって来院された方、乳がんを含む乳腺疾患で受診された方がほとんどです。乳腺外科の特徴は、検診や二次検査を受診された方は皆さん、リピーターになってくれるという事です。また、年々乳がんの手術を受けられる患者様も増加し、限りある外来で患者様を診察していくには、待ち時間を含め限界を感じていました。しかも、他科の患者様と一緒なので、会計までの待ち時間はさらに長くかかっていましたしね。それに、乳腺外来の患者様は、プライバシーを気にする方が多く、健康な方がほとんどなので、同じ待合室で風邪を移されてしまうといった、クレームを受けた事もあるんです。一方、乳がんの化学療法(抗癌剤)を施行する患者様が多く、感染に弱い患者様と風邪で点滴をしている患者様を、同じ部屋で点滴するのも、私自身かなりの抵抗がありました。これらの点を解決するには、もう開業しかないと思っていたのです。
人通りも多く駅も近い。良い立地だと思うのですが、どのような経緯で開業地を選ばれましたか?また、かなり時間をかけて探されたのでしょうか?
開業地は開業1年位前から少しずつ探していました。実際、自分の足で歩いてもみました。その中で前任の病院と近い事と、駅から近い事が条件。そのうえ、外観がおしゃれな事から現在の開業地を選択しました。ひとつ問題なのは、診療所が2階にあるのに、エレベーターがなかった事なのですが、私の患者様は元気なご婦人が多いので、特別問題にはならないと踏んだのです。それに、目の前が大手スーパーなので、待ち時間を買い物で費やせるという大きなメリットを生かし、ここに決定しました。
初めて訪れて、明るく洒落た内装に目が惹かれました。どのような想いや意識が込められているのでしょうか?
まず、内装には細心の注意を払いました。お見えになる患者様は健康なご婦人がほとんどですので、入りやすく、利便性がよく、かつ病院らしくない内装にしたかったのです。院内の設計は美容院、飲食店などを手がけてきた女性設計士にお願いしました。誰もが気軽に来院できて、入りやすい雰囲気をかもし出し、かつ乳腺診療と言う特殊性からプライバシーを守る構造に設計してもらいました。待合室は、乳がんのシンボルカラーであるピンクを基調としたカラーで統一しました。来院者のほぼ全員にマンモグラフィや超音波を行なうので、個室の更衣室を作り、そこで検査着に着替えて待ってもらうようにしました。そうすることで、診察室での更衣時間が短縮されるし、待ち時間の短縮にもつながります。同時に個室の中には化粧鏡があるので、そこでに身だしなみを整えて帰ってもらえるのです。あと、外来には間接照明を使用し、アロマオイル、クラシック音楽を併用し、落ち着いた雰囲気の中でゆとりのある診察を心がけています。点滴室は長時間の辛い抗癌剤投与を、少しでも快適に受けられるようリクライニングシートを使用しています。液晶モニターも装備しているので、テレビやDVDを観賞出来るようにしています。
開業されるにあたり、他社の電子カルテもたくさん見られましたか?
電子カルテの導入は最初から決めていたことなのですが、開業の意思決定を行ってから実際の開業に至るまでに、ほとんど時間がなかったので、各社のパンフレットは何点か見ましたが、実機のデモを見せていただいたのは、ユヤマさんが初めてでしたね。
選定する時間が少ししか持てなかったなか、BrainBoxをお選びになった決め手をいくつか教えて下さい。また、その中で最も大きなポイントは何でしょうか?

選んだ理由はたくさんありますよ。例えば、こんな具合です。

  • ◎シェーマか大きく描写でき、患者様へ説明がしやすいこと。
  • ◎乳腺疾患の場合、初診時の症状が比較的クリアカットなので、問診システムを使ってカルテ入力が迅速に行なえ、待ち時間短縮につながる。
  • ◎操作が画面の右下のキーバッド1ヶ所なので、操作しやすい。
  • ◎同一画面で前回のカルテと比較できるので、継時的変化が同一画面で確認できる。
  • ◎do処方、do処置が使いやすい、特に乳癌の化学療法は非常に複雑である反面毎回同一処方なので、do処方を使用することにより入力時間も短縮でき、入カミスもなくなる。
  • ◎患者様情報の中にメモを記入するエリアがあり、ここに手術日、病理組織所見、術後補助療法、乳癌家族歴など、リスクファクターなどの情報を記入でき、たえず閲覧でき、治療法を変更するときなどに大いに役立つ。
  • ◎薬の処方が抗癌剤、ホルモン剤を使用するので、投与量、配合禁忌薬などチェックシステムでチェックされるので安心。
  • ◎患者様の待ち時間が把握できる。

そして、この中で最も大きなポイントは、前回画面が同一画面に出てくるので、有所見患者様の場合に前回の画面と比較して説明できること。特に当院では画像をBrainBoxに取り込んでいるため、並べて表示する事により変化が一目でわかるという点が、一番重要なポイントだと思っています。

60名いらした開業初日も、トラブルなくスムーズに。

開業初日から60名もの患者様が来られたようですが、電子カルテも含めたオペレーション自体には、問題は発生しませんでしたか?
10月1日からの開業に向けて、9月は丸々準備期間にしました。そのほとんどは電子カルテの作業に明け暮れました。今まで紙のカルテに慣れていたので、電子カルテにうまく入れるかどうか不安でした。1つ1つ自分達で内容、形式を決めていく事も、あまり自信がありませんでした。実際、大変な作業でしたが、やっていくうちに自分たち独自の内容が構築されていく事に喜びを感じられるようにまでなりました。私をはじめ、看護師、放射線技師、事務職員全員で意見を出し合ってプログラムを考案。そして最後には、シュミレーションもしっかり行なえました。その成果が出たのか、開業初日の患者様は60名を超えましたが、大きなトラブルは生じませんでした。
どのような医療機器と接続(通信)して運用されていますか?
また、接続することで具体的にどのようなメリットを感じられていますか?
当院では乳腺外来という立場上、画像診断を重要視しています。現在、デジタルマンモグラフィのCR画像と、超音波をBrainBoxに接続し、電子カルテ上にその画像を取り込むようにしています。実際の写真は実物を見て判定していますが、所見のあった患者様のデータは、全て取り込むようにしています。この取り込んだ写真に印をつけたりコメントを記入しています。これが次回外来時の比較や、データ整理に大変役立っています。また患者様にも前回の写真と今回の写真を画面で提示できるので、説得力のあるムンテラが可能です。またシェーマも同様、前回との比較に有用です。特に大きさの変化はシェーマ上に記載しているので、同一画面で簡単に比較検討できるので便利です。
こまかな部分でのご要望があるとお聞きしています。担当者を通じてご満足頂ける対応はできていますでしょうか?
患者様を診察しながら不都合な事、改善したら良い点、レセプト上の問題などが生じてきましたが、ユヤマの担当者はそのつど来院されたり、遠隔操作を行い修正してくれました。パージョンアップの作業も定期的に行なってくれ、より取り扱い易くなってきているように思います。
その他、お気づきの点がございましたら、お教えください。
ユヤマの担当者は、開業当初不慣れな我々を助けてくれ、色々アドバイスしてくれました。また、ある程度慣れてくるまで、院内でスタンバイしてくれていました。他業者ではあまりそういう事はないと聞いていたので、とても感謝しています。その様な会社の姿勢は患者様にとっても、我々医療従事者にとってもプラスになる事なので、今後も是非継続していってほしいものです。
先生のところのロゴマークは斬新ですよね?
クリニックのロゴは乳がん検診のシンボルマークであるピンクリボンを元に作成しました。ピンクリボンは、1991年にアメリカの乳がん研究財団創設者のイヴリン・H・ローダー女史と、セルフマガジン編集長のアレグザンドラ・ペニー女史が考案したものです。当時のアメリカは乳がんの罹患率も死亡率も高かったので、女性が乳がんを日々意識することの象徴となるようにという願いがこめられて、ピンクリボンが出来ました。現在、日本も含め全世界でピンクリポン運動が開催され乳がん検診の重要さをアピールしています。当クリニックのロゴは、このピンクリボンのメッセージを通し、そこから美しく躍動し変化していく乳腺をイメージ化しました。そして、リボンから生まれてくるリズムが、定期健診⇒早期発見⇒早期治療との繋がりをイメージさせ、その重要性を訴えるクリニックの姿勢を表現しているのです。

医療に対する大塚先生の想いが充分に伺えたと思います。
どうもありがとうございました。